足関節捻挫とは?
足首をひねった際に、靱帯が過度に引き伸ばされて傷つくケガを足関節捻挫といいます。
スポーツだけでなく、日常生活の段差や不意な転倒などでもよく起こります。
足関節には複数の靱帯があり、特に外側の前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)が最も損傷されやすい部分です。
捻挫の重症度分類(1度~3度)
足関節捻挫は、損傷の程度により以下のように分類されます:
- 1度捻挫(軽度):靱帯が軽く伸びた状態。腫れや痛みは軽く、歩行可能。
- 2度捻挫(中等度):靱帯が部分的に断裂。腫れや痛みが強く、歩行困難な場合も。
- 3度捻挫(重度):靱帯が完全に断裂。激しい腫れと痛み、関節の不安定性が出現し、医療機関での整形外科的対応(手術含む)が必要です。
※当院の鍼灸施術は、1度および2度の捻挫が対象です。
3度捻挫(靱帯の完全断裂)は医師の診察と治療が優先され、鍼灸は適応外となります。
鍼灸によるアプローチ
鍼灸は、捻挫後の炎症の鎮静・痛みの緩和・腫れの改善・回復促進に効果が期待されます。
1. 炎症と腫れの軽減
患部周囲のツボに鍼やお灸を施すことで、局所の血流が改善され、リンパの流れを促進。
炎症性物質の排出が早まります。
2. 痛みのコントロール
痛みの伝達経路を調整する作用があり、神経の興奮を鎮めて鎮痛効果が得られます。
3. 回復力の促進
筋肉や靱帯の修復を促す「自然治癒力」を高め、捻挫の回復を早めるサポートとなります。
施術期間の目安
捻挫の程度と年齢にもよりますが、
初期段階は2回ほど施術をうけていただくとほぼ問題ないと思います。
2度捻挫の場合は4~6週間かけて段階的に施術を進めます。
初回はアイシングや安静が重要ですが、
その後の回復過程では鍼灸の併用により、再発予防や関節の可動性向上が期待できます。
参考データ・文献
- 日本整形外科学会「足関節捻挫ガイドライン」
- 中村真理子(2019)『スポーツ障害に対する鍼灸治療の有効性』
- Vickers, A. et al. (2012). “Acupuncture for pain: individual patient data meta-analysis.” Archives of Internal Medicine.
足首の捻挫にお悩みの方へ
「すぐに治ると思って放っていたら、いつまでも違和感が残っている…」そんなお悩みはありませんか?
伊東市の鍼灸専門院「城ヶ崎さくら並木の鍼灸院」では、捻挫後の回復を支える施術を行っています。
1度・2度の捻挫でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
早めのケアが早期回復と再発予防のカギです!