🌀 「顎関節症」とは?
顎関節症(がくかんせつしょう)は、
顎の関節や周囲の筋肉に痛みや動きの制限が起きる状態です。
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口を開けると顎がカクカク鳴る
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顎の関節が痛む
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大きく口が開かない(開口障害)
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噛みにくい、しゃべりづらい
などの症状が現れます。
20~40代の女性に多い傾向がありますが
誰にでも起こる可能性がある症状です。
📚 顎関節症の分類(日本顎関節学会ガイドラインより)
顎関節症は、主に5つのタイプに分類されます。
①【Ⅰ型】咀嚼筋障害(そしゃくきんしょうがい)
顎の動きを担う筋肉に過剰な緊張や炎症が起きているタイプ。(当院ではあごの肩こりと表現しています)痛みがあることが特徴です
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顎周囲のだるさ、重さ、筋肉痛のような痛み
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ストレスや噛みしめ、歯ぎしりなどが原因に
➡ 鍼灸では筋肉の緊張を和らげる施術が効果的です。
②【Ⅱ型】関節包・靭帯障害
顎関節を包む袋(関節包)や靭帯に炎症や損傷があるタイプ。こちらも痛みがあり
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痛みが強く、口の開閉時に痛みが走る
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関節に負担がかかる動作や外傷が原因になることも
➡ 安静とともに、炎症を鎮める鍼灸施術が有効です。
③【Ⅲ型】関節円板障害
関節の中の「関節円板」がずれてしまって起きるタイプ。あまり痛みがない
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カクカク音(クリック音)や、開口制限
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痛みは少なくても、口が開かなくなることがある
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「復位性(戻る)」と「非復位性(戻らない)」がある
➡ 関節の可動域改善と筋緊張のコントロールが必要です。
④【Ⅳ型】変形性関節症
関節の軟骨や骨の変形が原因で痛みや制限が出るタイプ。痛みは少ないけど重症
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長期間の負荷や加齢によって起きやすい
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動かすとゴリゴリ音がすることも
➡ 関節周囲の循環改善を目的に、鍼灸を用いた長期ケアが行われます。
⑤【Ⅴ型】上記以外のもの(心身症含む)
どうして起きるの?
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歯ぎしり・食いしばり
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ストレスや睡眠不足
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頬杖・片側ばかりで噛むクセ
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悪い姿勢(猫背・スマホ首)
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外傷(転倒やぶつけたなど)
➡ 原因は「一つ」ではなく、複合的に関係していることがほとんどです。
🪡 鍼灸でできること
当院では、顎関節症のタイプと状態に応じて、
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顎周囲の筋肉への鍼治療
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首や肩・頭部への関連部位の施術
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顎の動きの改善のための運動鍼(うんどうしん)
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ストレス・睡眠への自律神経調整
など、「全身を見て整える」アプローチでサポートします。
🏡 セルフケアのすすめ
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顎の体操(ゆっくり左右に動かす)
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熱すぎない蒸しタオルで顎を温める
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姿勢の見直し(スマホ首対策も)
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眠りの質を上げる工夫
🌸 最後に|伊東市で顎の痛みや違和感にお悩みなら
顎関節症は「そのうち治るだろう」と放置して悪化するケースも多いです。
当院では、症状のタイプに応じた鍼灸施術で根本的なケアを行っています。
「顎の音が気になる」「口が開きにくい」などの症状がある方は、
お気軽にご相談ください。
📞 伊東市「城ヶ崎さくら並木の鍼灸院」0557‐51‐3663
安心のカウンセリング&お身体全体を見ながらの丁寧な施術を行っています。