鍼が改善に有効ですが時間は必要です
パニック障害は精神の問題と思われていますが、身体(特に首・肩・背中・胸・あご)のコリを除去することで不思議なことにドンドン回復していきます。
コリをとれば自律神経が整い、過呼吸や心臓のバクバク感・胃の不快感も軽減することも経験できるでしょう。
発作が起きなくなっても(患者様の性格やトラウマによって)不安感があって減薬に踏み切れない場合もあります。
その場合はパニック発作を起こさないよう身体のケアを継続して発作の起きないことに自信をもっていただく時間が必要になります。
パニック障害は自律神経の問題が絡むので週1回の施術で2~3か月程度かかることをご理解いただければと思います(1~2回の施術で完治を求める人が多い疾患なんです)
まずは首と肩・あごのコリをとる
筋肉の硬直が長期化すると心拍数が上昇したり血圧上昇がおこります。
(詳しくはストレス反応のSAM軸やHPA軸というのを調べるといいでしょう)
心臓がドキドキしたり不安感が出てきたり…恐怖感から過呼吸にもなります。
これが身体からみたパニック障害です。
逆に考えると身体の持続的な硬直(コリ)をとればストレス反応は長期化せず、不安感などが出ないということになります。
またストレス学説によると始めのショックを受けた後、身体の状態が良ければ生体防衛反応がおきてストレスに抵抗できるようになります。
つまり身体の状態が良ければ刺激を受けてもドキドキなどの症状が出なくなるということです。
身体の状態が整えばパニック障害を徐々に忘れていける、それが一般的に言う治ったということになると考えています。
つまり2つの考えから言えるのは、身体のコリをとることが緩解への道を歩くことになる
それを短距離で進むにはまず首肩あごを柔らかくすること!と考えています。
長くなりましたが1・2枚目の写真のように首や肩、見えにくいですがあごにも鍼をしていきます(過呼吸の方でうつ伏せになれない場合は横向きで行うこともあります)
写真のように多く鍼をできれば早めに回復しますが、鍼刺激が苦手な場合は本数を減らしたり極細鍼コースで行ったりします。これはすべての患者さんに行います。
次に症状によってお腹や頭の鍼など
交感神経過興奮の症状は
・ドキドキ感(心臓)
・過呼吸(肺)
・吐き気など(胃腸)
が代表的なところでしょうか、それに対応した部分を施術とセルフケアで楽にしていきます。
心臓と肺に関しては肋骨上、胃腸はお腹のマッサージが非常に有効です、やり方は患者さんには個別に指導しています。
また舌はがしも有効です、WEB上にいろいろやり方が書いてありますのでお調べください。
まとめ:コリを除去すれば光が見える
パニック障害は仕事もできず絶望を感じていると思います、しかしこの病気の先輩(もしかしたら後輩も)でコリをとることで休職から復帰している方が多数います。
ほかの方法で改善の光が全く見えない方は一度鍼という世界をのぞいてみてはいかがでしょうか?鍼ができるなら多くの人が回復しています。
鍼はいやだ!使わずに!という方には私は無力でしたが・・・