五十肩は鍼でなんとかなりませんか?

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

動かした時の痛みなら比較的早く治りますが、肩が固まって動かなくなったものは時間かかりますよ。

動かした時じゃなくて、夜が痛くてつらいんです。

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

夜に痛いのはつらいですね・・・寝れないですし。

どのあたりが痛いか教えていただけますか?

肩の奥底から痛いこともあるし、前側がつらい時もあるし・・・

とにかく痛くてつらいんですよ。

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

わかりました、私達みたいな職業はついつい場所を知りたがってしまう悪い癖があるようで・・・

肩には痛みを出す場所と原因が本当にたくさんあります、まずは痛みを全体的に軽減することから始めましょう。

肩の痛みは本当に様々な原因があり、最終的には遠くはなれた足首のケガが原因ということさえあります。

 

ただ痛みが出ているということはその場所に必ず異変があるということ、

 

その場所の状態を良くしつつ、いくつも存在する原因を消していくように施術します。

とにかく夜に痛みなく寝たいです。

なんで夜に痛くなるんでしょうね、こんな嫌な症状はないですよ!

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

現時点では肩先の部分と骨がパンパンになることで夜痛みが出ると言われています。

専門用語では内圧が上がるという言い方ですね。

だからまずは圧力を外に逃がすような施術と、肩の神経の元締めである首の施術をしたいと思います。

肩の圧力逃がしだけだと2~3日で元に戻ってしまうことがあるんです。

だから首も施術させてくださいね。

まあ、必要ならいいですけど・・・

ところで圧力逃がしとか言ってますけど、何をするんですか?

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

具体的には肩周囲の筋肉に鍼をして、血液をそちらに移動させるイメージです。

まあ、深く考えずに肩の周りを柔らかくしていけば患部の圧力が減る、それで楽になる。でいいと思います

じゃあマッサージでもいいんですか?

その方が気持ちいいですし。

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

理論上はいいと考えられます。

が、マッサージなどはその時だけ血液の移動があります。
ずっとマッサージをし続ければいいのかもしれませんが、寝ている時はできないので夜間痛がつらい場合には不適当かもしれません。

鍼治療だと、小さな傷をつける施術なので、それが治るまで血流がよくなったり痛み止めの作用が続きますのでお勧めしています。

また吸玉やカッピングといわれる施術は圧力を逃がす道具である上にマッサージよりは長持ちするのでどうしてもというならこちらですね

じゃあ、なんで首にも鍼するんですか?

患者さん
患者さん
患者さん
患者さん

ざっくり言えば神経近くを鍼刺激すると、痛みに強くなるんです。

正確に説明しようとすると複雑になるので本当にざっくりですが。

そして先ほどお伝えしたとおり、肩の痛みを感じる神経は首につながっています。

ほかにも鍼をした部分では鎮痛物質が・・・

ああ、もう理屈は大丈夫です。

とにかくそれをすれば夜の痛みが無くなるんですね?

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

はい、1~2回の施術で半減、3回目くらいで夜の痛みが気にならなくなっている、が目安になります。

ただしっかりと鍼ができることが条件で、鍼が苦手な場合はもう少しかかります。

実際に肩の痛みは複雑なので、ひとつひとつ原因を特定してそこをちょこっと施術して・・・

 

病院のリハビリや整骨院の保険治療ならそれでいいのかもしれませんが

 

鍼灸院だと回数がかかりすぎて効果も感じにくいので不適当です。

 

そのため、鍼には副作用がないという利点を活かして

 

考えられる原因に対して同時にアプローチをしていきます。

 

首と肩まわりのセットが大多数ですが、手先までの鍼や股関節の改善まで行うこともあります。

 

この写真のように首まわり、肩甲骨や肩まわりに鍼をすることが夜間痛に対する当院の施術になります。

 

首こりも強い方だったのでうつぶせで施術しましたが、横向きでも行えます。

 

2週間後・・・

夜は寝れるようにはなりましたけど、まだ肩の調子が完全に戻らないんですが。

患者さん
患者さん
患者さん
患者さん

寝れるようになったんですね!よかったです。

では肩まわりの筋肉が固まっていると思います、そちらに鍼をしましょう

まだかかりますか?五十肩って

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

申し訳ありませんが。

五十肩は姿勢・老化・筋肉の衰えなどなど複雑に絡み合っていますのでもう少しかかります。

必ず運動療法も必要になるのでご了承ください。

どれくらいかかりますか?私の場合

患者さん
患者さん
ますだ院長
ますだ院長

全く腕が上がらないわけじゃないので、肩まわりの鍼と股関節、背骨を整えれば残り3~8回くらいです。

肩の痛みは意外に時間がかかります。

 

ケガじゃない肩の痛みはかなり長い時間をかけてダメージを蓄積させた状態です、

 

そこには姿勢の悪さから、慢性の血行不良から、運動不足からといったものが存在します。

 

そこに鍼で強引に血流をよくさせて改善をはかりますが、上記のダメージが多いほど時間がかかりますし、ダメージが多いから五十肩になったとも言えます。

 

最後に

 

五十肩は患者さんの性格、感受性によって適した色々な治療法が存在します。

 

私は手術以外で一番早く治す方法として鍼灸をすすめていますが、万人受けするものではありません。

 

様々な治療法のメリットとデメリットを調べていただき、あなたの五十肩が早く改善することを心より願っています。

鍼灸院では少しずつ固まっているところを剥離したりしますが時間がかかります。