脚と腰の痛みと同時に小・大便の感覚が変だった場合はすぐに手術が必要になります。
そうでなければ鍼灸が苦痛改善のお手伝いができる可能性があります。
すいません、坐骨神経痛の治療はできますか?
はい、緊急に手術が必要なものがありますのでそれ以外なら。
小・大便の感覚がいつもと違うことはありませんか?
そんなのはありませんが、おしりから太ももの裏が痛いんですが。
それはつらいですね・・・
坐骨神経痛の原因はたくさんありますのでいくつか質問させていただきますね。
病院でヘルニアや脊柱管狭窄症など病名がつきましたか?
レントゲンをとりましたが、ヘルニアではないと言われました。
原因の1つめはガチガチになった筋肉が悪さをしている状態です。
代表例はおしりの筋肉で苦しめる「梨状筋症候群」ですが、
腰の奥深くの筋肉やふともも・ふくらはぎの筋肉が同時に固まって症状が出た人もいます。
それならばお手伝いできそうです。
痛みの出ている範囲から考えると原因はある程度しぼれますね。
そうなんですか?
あと少し質問させてください、
痛みの他にしびれや逆に感覚が鈍くなってはいませんか?
痛みだけです、朝が一番つらいんですよ。
仕事していると忘れてしまいますが、また翌日つらいんです。
ありがとうございます、いいヒントいただきました。
朝起きたては筋肉など組織が固く、もともと血流が悪いところの症状がひどくなるんですよ。
じゃあ、そういうことは・・・
単純におしりと太ももの裏が悪いってこと?
少なくともそこは悪いと言い切れます。
もちろん他の原因もある可能性がありますが。
じゃあそこをボールなどでグリグリすれば治りますか?
的確に、そして他に原因がなければ改善すると考えられます。
今回はトリガーポイントといって筋肉内のコリをとればいいと思います。
痛みの出ている範囲を考えれば「大殿筋」「中殿筋」「梨状筋」という筋肉をインターネットで調べてやってみるといいですよ。
ただ・・・
な、なんですか?
「大殿筋」は身体の表面にあるから刺激しやすいですが、その他は奥にある筋肉なので少し刺激しにくいかもしれません。
早めに、強力に、他の原因もまとめて治すなら鍼治療がおすすめです。
鍼治療だと効果が違うんですか?
はい、鍼は奥深く・長持ちといった特徴があります。
あとは鍼灸師はコリを探しなれていますしね
ならば、鍼を受けながらセルフケアで自分でも刺激する、それは可能ですか?
とてもいいと思います!
早く治ると思いますよ。
「大殿筋」「中殿筋」「梨状筋」の順で並んでいますが
あまり深く考えずに「効くぅ~!」というところをほぐせば一定の効果はみこめます。
例として提示したものは上記3種ですが、
他には「小殿筋」や「ハムストリング」「腸腰筋」と呼ばれる筋肉が悪さをする場合も同じような訴えをする患者さんがいます。
さて次はしびれがいっしょにある坐骨神経痛です。
いたたた・・・
病院で腰のヘルニアと言われたのですが鍼でなんとかなりますか?
かなりつらそうですね・・・
病院では手術をすすめられませんでしたか?
レントゲンとMRIを撮って、痛み止めとリハビリをしましょうと言われました。
今症状はどうですか?
左のおしりから足先まで痛いし、なんだかジンジンしたしびれも感じるしで地獄にいるようです。
本当にヘルニアの最盛期は希望が持てないくらいの痛みですよね。
ただご安心ください、一生このままというわけではもちろんなくて数か月でヘルニアは消失するといわれています。
そうなんですか?
一生付き合わないといけないかと思っていました!
大丈夫ですよ、できるだけ苦痛の期間を減らしていきましょうね。
ところで病院ではヘルニアはどこだと言われましたか?よく腰の何番とか言われるんですが。
覚えてないですね・・・つらさでいっぱいで
ひどい時はそうですよね・・・
それならば痛みやしびれの場所から、だいたいの悪いところがわかるので教えていただいてよろしいですか?
太ももの裏や横のほうからすねのあたりに痛みがひどいです。そこから足先の方まで
ありがとうございます!わかりやすかったです。
では鍼のやり方を説明しますね。
お願いします。
まずヘルニアの近くに鍼をして、オムロンとかで発売しているような低周波治療器を鍼とつなげます。
もちろんメーカーも違うしちゃんと業務用ですよ。
それを15分以上することによって痛みがましになってきます、脳からの痛み情報を弱めてくれるんです。
へえ!
あと血行不良も痛みの原因になるんですが、それも同時に解消していけるんです。
最低限の施術はこのようになります。
しかし、これだけだとヘルニア周囲しか施術していないのでご満足いただけないかもしれません、可能なら他の方法も加えていいですか?
はい、ただ鍼が初めてなので様子をみながらでお願いします。
もちろんです!可能なら、です。
参考までに内容を言うと、
おしりや脚が悪さしているところに鍼をしたり、腰の椎間板まわりの負担を減らすために腰自体に鍼をします。
わかりました、お手柔らかにお願いします。
あと、どれくらいの期間で治りますか?
当院の平均では週1・2回で6~8回くらいかかっています。
最初から大幅に痛みやしびれが減る人もいれば、遅い人で3~4回目にすごい!となる人もいます。
ただ、最初から痛みが大幅になくなった人が2回で来なくなったら1.5~2か月後に痛みがまた出てきて大変だったケースが何度かありました。
やはりヘルニア自体が治るまでは時間がかかるのかもしれないですね。
こちらは背中全体にしていますが、実際はヘルニアのある周囲に電気で刺激する鍼をしていきます。
病院で行う痛み止め注射は
痛みやしびれの感覚が背骨に入る前で止めてしまうもの
鍼は一度脳に伝わってから痛み止めを出すという違いがあります。
最後に
坐骨神経痛のタイプはまだまだありますので定期的にご紹介できたらと考えています。
他のタイプの坐骨神経痛でも鍼が有効なものがあります、ぜひご相談いただけたらと思います。