太ももの前の痛みが治らない!
その原因は神経?筋肉?

先生、最近太ももの前が痛くて。歩くのもつらくて…
太ももの前の痛み、おつらいですね。どのような時に痛みを感じますか?


椅子から立ち上がる時や、階段を上る時に特に痛みます。あと、何もしなくてもじわーっと重苦しい感じがすることもあって…
なるほど。お話から推測するといくつかの原因が考えられます。今回は、代表的なものをいくつかご紹介しながら、痛みの原因を探っていきましょう。

考えられる原因その1:大腿神経痛
まず『大腿神経痛(だいたいしんけいつう)』の可能性があります。
太ももの前の感覚を司る神経が圧迫されたり、刺激されたりして、痛みやしびれを引き起こすものです。


神経が原因なんですね。でも、どうして神経が圧迫されるんですか?
腰椎(腰の骨)の問題や、鼠径部(足の付け根)を通る際に筋肉に圧迫されることなどが考えられます。神経が原因の場合、チクチクとしたり、ピリピリとしたりする感覚を伴うこともあります。

考えられる原因その2:大腿四頭筋のトリガーポイント
次に、太ももの前の筋肉である『大腿四頭筋』のトリガーポイント(痛みの引き金となる硬結)です。
使いすぎや、姿勢の悪さによって筋肉が硬くなり、その部分を押すと痛みが広がる場所ができます。


スポーツもしていないのに、筋肉が硬くなることがあるんですか?
はい。長時間のデスクワークや立ち仕事でも、筋肉は動かなかったら硬くなります。
立ち上がる時や階段を上る時に痛みを感じるのは、この筋肉がうまく働けていないサインかもしれませんね。
今回お聞きした症状から考えるとこれが一番可能性ありますね。
ただよくあることなんですが、症原因が1つだけじゃなく複数ある方が多いので、他の影響はないか、も探らせていただきます。

考えられる原因その3:仙腸関節障害や腸腰筋の問題
そして意外な原因として『仙腸関節(せんちょうかんせつ)障害』や『腸腰筋(ちょうようきん)の問題』が挙げられます。
仙腸関節とは骨盤にある関節で、ここに問題があると太ももの前に『関連痛』として痛みが出ることがあります。
また、深部の筋肉である腸腰筋が硬くなると、大腿神経を圧迫し、太ももの前の痛みにつながることもあります。


太ももの痛みなのに、骨盤や奥の筋肉が関係しているなんて知りませんでした…。
身体はすべてつながっています。
痛む場所だけでなく、その根本原因を解決しなければ「なんだかスッキリ治らないなぁ・・・」ということになってしまいます

⚠️ 見逃してはいけない「レッドフラッグ」
ただし、太ももの前の痛みには、医療機関での詳しい検査が必要な場合もあります。 以下の症状がある場合は、すぐに医師にご相談ください。
- 安静にしていても痛みが治まらない
- 急激な痛みの悪化や、発熱を伴う
- 足のしびれ、麻痺、感覚の異常がある
- 尿や便のコントロールができない
【当院の施術方針】



今回は痛みの原因がトリガーポイントと考えられますが、できるなら他の原因をすべて対処したいと思います。
鍼やお灸って副作用がないので、そういうことが可能なんですよ。
ただ刺激に弱い人だとできませんけど・・・
この写真のように、痛みが出ている太ももは必ず行います、大腿神経への施術も兼ねています。
そしてこれも少し写真に写っていますが腸腰筋や小殿筋などにも鍼をして症状の取りこぼしがないようにしています。
今回できなかったのは仙腸関節の関連痛でしょうか、これは症状が全く変化がなければ次回にしたいと思います。


鍼で良くなる可能性があると聞いて安心しました。ところで何回くらいで治りますか?
1回ごとにどんどん楽になっていくと思います、全く気にならなくなるまでは4~5回ほどみていただければ。
ただ痛みというのは思った以上に複雑な反応です、脳の作用が疲れているともう少しかかる可能性もありますので、その傾向を感じましたらお伝えしますね


じゃあお願いします
まとめますと太ももの痛みは
・筋肉や筋膜
・神経
・他の部分の問題から関連痛
・脳の作用低下
などが当院で対応できます、そしてほとんどの患者様がその中に入っています。
長引く太ももの前の痛みにお悩みの方は、一人で悩まずにぜひ一度ご相談ください。
あなたの症状に真摯に向き合い、最適な治療法をご提案します。
ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトからお気軽にどうぞ。 電話:0557-51-3663 ホームページ:https://sakura491.com/