患者さん
患者さん

先生、インターネットで調べたら、私の症状は『坐骨神経痛』みたいなんです。

 

お尻から太ももの裏が痛くて…。

 

病院のリハビリにも通っているんですけど、なかなか良くならなくて。

 

もっと早く治したくて、鍼も試してみようかと…鍼でも時間かかりますか?坐骨神経痛は

それはお辛いですね。お気持ち、よく分かります。

 

坐骨神経痛と診断されると不安になりますよね。

 

症状についていくつかお伺いしてもよろしいですか?

 

足先に力が入らない感覚や、感覚が鈍いようなしびれはありますか?

ますだ院長
ますだ院長
患者さん
患者さん

いや、それは特にないですね。

 

痛みと、少し張るような感じがあるくらいです。

そうですか。ありがとうございます。

 

ちなみに、痛みは日によって波がありますか?

 

例えば、朝起きたときや、長時間座っているときに痛みが強くなったりとか…

ますだ院長
ますだ院長
患者さん
患者さん

そうなんです!朝起きたときは特に痛くて、しばらく動いていると少し楽になるんです。

 

仕事でずっと座っていると、また痛みが強くなってきて…

「本物の神経痛」ではなく「関連痛」の可能性が高いです

今回の症状は、まさにその『日内変動』があることが特徴的です。

 

そして、足に力が入らないといった『神経の機能低下』の症状がないことも重要です。

 

これは、ヘルニアなどで神経そのものが損傷している『本物の神経痛』ではなく、筋肉や、場合によっては内臓の不調が原因で起こる『関連痛』である可能性が高いと考えられます。

 

 

ますだ院長
ますだ院長
患者さん
患者さん

そうなんですか…!

 

でも、病院では坐骨神経痛って言われたんですが…?

はい、多くの場合、お尻から足にかけての痛みは総称して『坐骨神経痛』と呼ばれます。

 

しかし、その原因が神経そのものにあるのか、筋肉にあるのかがポイントなんです。

 

筋肉が原因の痛みは、適切な治療を行えば、神経そのものが傷ついている場合よりも早く回復する可能性が高いです。ご安心ください。」

ますだ院長
ますだ院長

時間帯などで痛み・苦痛に変化のあるものは比較的治りやすい

 

関連痛だと考えられる場合は原因となっている筋肉や内臓にアプローチすることが重要です。

 

今回の症状の場合なら、まず硬くなったお尻の筋肉(梨状筋など)を鍼で直接緩めていきます。

 

鍼は、手では届かない筋肉の深部にまでアプローチできるので、痛みの根本原因を効率的に取り除くことができます。

 

また、内臓からの関連痛が疑われる場合は、その内臓と関連の深いツボにアプローチしたり、お腹そのものをマッサージや鍼をしたりして痛みの改善を目指します。

 

当院では範囲外ですが、内臓関連痛を疑うときには食養生や漢方薬も有効ですよ、内臓は内側から治すのは理にかなっています。

 

その後、痛みが取れてきたら、姿勢や身体の使い方を調整し、痛みが再発しない身体づくりも一緒に進めていきましょう。

 

最初に言ったとおり、痛みに変動がある場合は治りやすい傾向があるのでご安心ください。

ますだ院長
ますだ院長
患者さん
患者さん

よかった!そんな見分け方があたんですね。

 

早く楽になりたいので、よろしくお願いします!

 

今回の例のように、とても辛い神経痛(のような症状)でご来院いただく方は非常に多いです。

 

ただどのような症状であれ、痛みが時間や姿勢によって変化するものは、比較的早く回復します。

 

例えるなら「胃の原因不明の不調(機能性ディスペプシア)はストレスや時間によって変化する・そして治りやすい、胃潰瘍のように胃壁が壊れたものはずっと痛いし治りにくい」

 

これはだいたいの組織でも同じことが言えます

 

(ただし、絶対に例外はあるのでご来院時にお尋ねください)