最近、健診で“血圧が高めです”と言われてしまって…。
肩や首もガチガチで、薬を増やす前に何かできることはないかと思い来ました。
ご来院ありがとうございます。
高血圧は肩こりや首の緊張、ストレス、自律神経の乱れとも関係が深いんですよ。
実は血圧が上がる仕組みには、
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自律神経の緊張(交感神経の過活動)
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血管の収縮
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肩首の筋緊張による血流悪化
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ストレスや睡眠不足
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塩分摂取や運動不足
などが関わっています。
特に首・肩の緊張は
脳への血流調整に関わる神経に影響しやすく、交感神経優位な状態を作りやすい ため、血圧の上昇と結びつくことが多いんです。
たしかに最近、肩がずっと張っていて、ストレスも多い気がします。
高血圧は、放っておくと
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動脈硬化
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脳血管疾患(脳梗塞・脳出血)
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心臓疾患(心筋梗塞・心不全)
などのリスクを高めてしまいます。
ですが生活習慣の改善、これはご自身でとりくんでいただくものですが
こちら(当院)でできることには
筋緊張の解消と自律神経の調整があります。
セルフケアと当院でのケアによって“薬に頼り切らないコントロール”を目指せる方も多いんです。
当院の施術方針
当院では、血圧調整に関わる自律神経の働きを整え、首肩の緊張をゆるめる施術を中心に行います。
具体的には——
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首・肩周りの鍼灸
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体幹部:脊髄神経後枝内側枝へのアプローチ(背部の筋緊張を緩め、自律神経の調整に役立つポイント)
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足三里・合谷などの特定のツボ(胃腸の働きや体のだるさ、血管調整に関わる経穴)
これらを組み合わせて、過剰に働いている交感神経を落ち着かせ、血流改善を図ります。
下の写真はその例です。
そんなに首や背中が血圧に関わっているんですね。意外でした。
今、首の横の筋肉(胸鎖乳突筋や斜角筋)の緊張を取っています。
ここが緩むと、頸動脈周囲の圧力が和らいで副交感神経の働きが出てきます。
また奥に交換神経節というところもあるので刺激します
たしかに、首の奥がじんわり温かくなってきました。
続いて、背中の脊髄神経後枝内側枝にアプローチします。
ここは姿勢や呼吸とも関連し、緊張が強いと血圧が上がりやすい体質になってしまうんです。
施術後
肩が軽くなりました。
なんだか頭もスッキリしています。
とても良い反応ですね。
首肩の緊張が緩むと、1つ目の効果は静脈の流れがよくなって血圧を高くする必要がないと身体が判断します。
狭い通路ならむりやり圧力をかけて血液を通さないといけないけど・・・
そして2つ目は身体が“リラックスモード(副交感神経)”に入りやすくなり、徐々に血圧も安定しやすくなります。
特に2つ目の効果が重要で、ガッツリ下げるというより、「血圧の上がりにくい身体づくり」をしていくイメージです。
セルフケアアドバイス
ご自宅では、
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深い呼吸を意識した5分の腹式呼吸
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ぬるめの入浴
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首肩の軽いストレッチ
を行うと、今日の効果が長持ちします。
血圧は“生活と体の癖”が大きく関わりますので、鍼灸と合わせて整えていきましょう。
わかりました。薬だけに頼るよりも安心できます。よろしくお願いします。
薬に関して
ところで、血圧が無事さがったら薬をやめれますか?
それはドクターが判断することなのでこちらからは言うことはできません。
しかし参考までに、当院で継続的に施術している患者様で
高血圧から現在は「90弱/60弱」になっている方がいます。
低血圧の部類に入る数値ですが、薬をやめることは危険ということで飲み続けている方がいらっしゃいます。
わかりました。
やはり高血圧の薬はやめれないんですね・・・
そのあたりの判断についてもわかりませんし、薬に関することはお答えすることができません。
ご理解ください。
まとめ
高血圧は、血管の問題だけでなく
「首肩の緊張」「自律神経の乱れ」「ストレス」
など、体の状態が深く関わる症状です。
当院では、首肩周りの筋緊張を取る施術に加え
体幹の脊髄神経後枝内側枝へのアプローチ
足三里や合谷などのツボ刺激により、自律神経の調整と血流改善を図ります。
薬だけに頼らず、血圧が上がりにくい身体づくりを目指したい方におすすめの施術です。