こんにちは、伊東市鍼灸専門・城ケ崎さくら並木の鍼灸院の増田です。
日中こそ気温は上昇しますが、朝晩は過ごしやすくなり一息つけるようになってきました。このように季節の変わり目はギックリ腰が増えてきます、これは同業者も思わずうなずく[あるある]なんです。
当院ではギックリ腰も毎年多く受診していただいていますが、2パターンの受信タイミングがあります。
①ギックリ腰になってすぐに
②どこか違う院に受診されて、その後当院に受診される方
もちろん①はしっかり治させていただきます!
しかしよく似た痛みに腎臓あたりの結石、腰椎圧迫骨折があるのでそのあたりはお話で判断しますので少しだけお付き合いください。
そして②はいろいろありますね
(a)整形外科を受診された方
(b)接骨院・整骨院・鍼灸院に受診された方や、整体・カイロ・クイックマッサージ等資格のないセラピストのお店に行かれた方
(a)の場合は骨折などの可能性を除外していただいた後なのでこちらとしては非常に助かっています、でも患者さん本人としては
まずレントゲン撮影
→ 画像に異常なし
→ シップ・鎮痛剤・胃薬の三種の神器処方
で終わりですから不安になりますよね。
そして(本当のところ)海外ではギックリ腰のときに血液検査をしたら炎症の数値が上がっていないという科学的データもあります、つまり鎮痛剤は効果がないということが科学的に証明されているということです。
(b)の場合はどこで施術を受けたか教えていただければ助かります。
実はギックリ腰は放置していても85%の人が2週間で治るといわれています。
なんで長引くのか?というと、ヘルニアのような残り15%に入る方(病院でわかります)を除けば
マッサージされたりボキボキされたりしてかえって痛めている方や
骨盤矯正に行って、マッサージをしてしまいその上で骨盤矯正されて、冷やせと言われてひどくなってしまった方など・・・
悪化させる施術をしてしまった可能性があるからです。
私は「あん摩マッサージ指圧師」の免許も所有していますが(活用はしていません)、その立場からもマッサージはお勧めしません。
ならどう治すのか?
最近の論文では動いていた方が早く治るとなっています。
つまり動ける範囲で恐れず日常生活を送っていただければ2週間で治る可能性が高いということになります。
またギックリ腰の時は炎症の数値<CRP>が上昇していないというデータがありますので冷やす理由がありません。
鎮痛剤や冷やして治る方は、別の病態かプラセボ効果が働いていると考えられます。
なので冷やしなさいと言う治療家は他に深い意味があるのかもしれません。
プラセボでもなんでも治ればいいわけですからね。
次はギックリ腰時、私が個人的に避けている院です。
ギックリ腰専門や目玉施術にしている院
上記のとおり何もしなくても2週間で治る方が大多数のギックリ腰ですので、専門や売りにしていては経営できません(当院では1~2回)
悪化させてしまっているか、他の意図(健康食品やダイエット施術の販売など)があるかもしれません。
チェーン店
スタッフが多数いるチェーン店は人件費を稼がなきゃいけないため、ギックリには不要な回数券を売ったり、治療のサブスクを勧めてきたりと・・・正直言って激痛時にはうんざり。
2週間なにもしないでもほとんどの方が治るものです。
またスタッフの技術がマニュアル化されてあり、改善するかは病態とマニュアルの相性次第です。
最後に
ギックリ腰はとてもつらい・・・仕事もあるし・・・ってことで早めに治すためにいろいろな対策を行うと思います。
ご安心ください、できる範囲で生活を送っていると2週間でほとんどの人が治るものです。
治りにくい方は改善していく自分が見えずに悪いところを見つめてしまうタイプが多いように感じます。
自分はこれだけ悪いから動けないんだ!と思っていると安静にしすぎて別の痛みも加わり苦しむことにもなりかねません。(個人的意見ですのであしからず)
もし2週間待たずに回復させることがご希望ならば、ある程度ベテランの施術家なら対応できると思います。
状況によりそういう場所をうまく利用してください。
ちなみに当院だと必ず鍼をします、鍼が苦手な方は他の治療院におねがいします。