最近、お子さんや若い方を中心に「視力が落ちたかも…」と感じて眼科を受診したら「仮性近視」と診断されたという声を耳にします。
この仮性近視、実は鍼灸で改善が期待できるケースもあるのをご存知ですか?
今回は、仮性近視と鍼灸の関係について、鍼灸師の立場から分かりやすく解説いたします。
施術者(記事を書いた人間)紹介
鍼灸師:増田 真太郎(ますだ しんたろう)
国家資格:はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師/臨床経験:18年以上
こんにちは。鍼灸師の増田真太郎です。
私はこれまで、首や肩・腰の不調をはじめとする「慢性痛」や
「自律神経の乱れ」に悩む多くの方と向き合ってきました。
特に「どこに行っても私は無理なんだ」「痛みで日常生活がつらい」といったお悩みを抱える方には
筋肉の深層にアプローチする鍼と、
観念論を排した江戸時代の実証主義的思想(古医方)を参考にした鍼灸
を組み合わせたオーダーメイド施術を行っています。
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施術はしっかりとした刺激で早期回復を目指すやり方
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必要に応じてセルフケアのアドバイスも実施
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女性・ご高齢の方にも安心して通っていただいています
「もっと早く来ればよかった」と言っていただけるような施術を心がけています。
様々な症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
◆ 仮性近視とは?
仮性近視は、正式には「調節緊張」と呼ばれます。
長時間スマホやパソコン、ゲームなどの画面を見続けることで
目のピント調節機能を担う「毛様体筋(もうようたいきん)」が緊張し
ピントを遠くに合わせづらくなる状態です。
つまり、本当の近視(眼軸が伸びる真性近視)とは異なり
筋肉の疲労が原因の「一時的な視力低下」なのです。
◆ 鍼灸で仮性近視の改善が期待できる理由
鍼灸は、「ツボ」を刺激して身体の機能を整える東洋医学的な治療法です。
仮性近視に対しては、主に次のような作用が期待されます。
✅ 1. 毛様体筋の緊張をゆるめる
目の周囲や後頭部にあるツボ(例:睛明・攅竹・風池など)を刺激することで
ピント調節に関わる筋肉の緊張を和らげます。
✅ 2. 眼精疲労・肩こり・自律神経を整える
目だけでなく、全身のバランスを整えることで、
眼精疲労や姿勢不良による緊張を軽減。
結果として視力の回復が期待できます。
✅ 3. リラックス効果で回復力を引き出す
緊張状態にある交感神経を落ち着かせ、
副交感神経を優位に導くことで、
目の筋肉の自然な回復力を高めます。
実例


◆ ただし科学的な裏付け(エビデンス)は発展途上
中国や日本の鍼灸臨床報告では、仮性近視の改善例がいくつも報告されています。
視力回復率が60〜80%とされる研究もあり、
特に小学生〜高校生の若年層では改善が見込まれるケースが多いようです。
ただし、研究の多くは小規模で、科学的な裏付け(エビデンス)はまだ発展途上です。
そのため、眼科での検査・診断も併用することが大切です。
◆ 仮性近視ケア:当院の対応例
当院では、仮性近視が疑われる方に対して、以下のような施術と生活指導を行っています。
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目のツボ(睛明、攅竹など)への鍼灸施術
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首・肩・背中の筋肉の緊張を整える
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姿勢指導・スマホやゲームの使用時間のアドバイス
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睡眠や目の休め方の指導
こうしたトータルケアによって、視力の安定化や改善が見られるケースもあります。
◆ まとめ:仮性近視は「早めの対応」がカギ
仮性近視は、放置してしまうと真性近視(本当の近眼)へと進行する可能性があります。
だからこそ、「見えにくくなったかな?」と感じた時点での早期対応が重要です。
もし、眼科で仮性近視と診断されたり、目の疲れが気になるようであれば、鍼灸によるケアもぜひ選択肢の一つとしてご検討ください。
👁 ご相談はお気軽にどうぞ
当院では、目に関するお悩み(仮性近視・眼精疲労・ドライアイなど)にも対応しています。
初回カウンセリングは丁寧に行いますので、ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。