こんにちは。伊東市の城ヶ崎さくら並木の鍼灸院、増田です。
「自律神経」という言葉、最近よく耳にしませんか?
テレビや雑誌、SNSなどでも「自律神経が乱れると不調が起こる」と言われています。
本日も「そもそも自律神経って何?」と聞かれたところです。
今回は、自律神経の基本から、鍼灸がどうアプローチしているかまで、わかりやすくご紹介します。
自律神経って、何をしているの?
自律神経は、私たちの体を「自動で」コントロールしてくれている神経です。
心臓を動かしたり、呼吸を整えたり、汗をかいたり…そんな働きを、私たちは意識しなくても行えていますよね?
それを担っているのが、自律神経です。
この自律神経は大きく分けて2つあります。
- 交感神経(こうかんしんけい):活動・緊張・ストレスのときに働く
- 副交感神経(ふくこうかんしんけい):休息・リラックス・回復のときに働く
最近では副交感神経を2つに分けた、三種類の自律神経を提唱する
ポリヴェーガル理論
もでてきました。
ともかく、この2~3つがバランスよく働いていれば、体も心も安定します。
でも、ストレスや生活習慣の乱れで、このバランスが崩れてしまうと、さまざまな不調が出てきてしまうのです。
自律神経が乱れると、どんな症状が?
自律神経のバランスが乱れると、以下のような症状が現れやすくなります。
- 疲れが取れにくい
- よく眠れない、寝つけない
- 胃腸の調子が悪い(便秘・下痢・胃もたれなど)
- 頭痛やめまい
- 不安感やイライラ
- 動悸や息苦しさ
これらは病院で検査をしても「異常なし」と言われることが多く、
「どうしたらいいの?」と悩まれる方も少なくありません。
鍼灸はどうやって自律神経にアプローチするの?
鍼灸は、ツボ(経穴)を刺激することで、体の流れを整える施術です。
そもそもツボの80%以上に自律神経の繊維があるという報告があります。
つまりツボを使ったら高確率で自律神経に影響を与えられると考えられるのではないでしょうか。
また身体中にあるコリ、すなわち緊張をとることでも交感神経を鎮める役目があると考えられます。
- 百会(ひゃくえ):ストレスや不眠に
- 神門(しんもん):リラックス効果が高いツボ
- 足三里(あしさんり):胃腸の調子を整える
鍼やお灸でこれらのツボをやさしく刺激すると、過剰に働きすぎた交感神経を鎮めたり、
逆に元気が出ないときは副交感神経の働きをサポートしたりと、身体が自然とバランスを取り戻す方向に導かれます。
鍼灸を受けた方の変化(実際の一例)
実際に当院に来られた方の中には、
- 「ずっと眠れなかったのが、自然と眠れるようになった」
- 「気持ちの波が穏やかになった」
- 「原因不明のだるさが楽になった」
という声をいただいています。
もちろん、すべての不調がすぐに改善するわけではありませんが、
体の自然な回復力を引き出すのが鍼灸の大きな特徴です。
最後に:がんばりすぎているあなたへ
現代は、交感神経が優位になりがちな社会です。
スマホ、仕事、人間関係、気候の変化…常に気を張っている方が多いように感じます。
「なんとなくしんどい」「でも病院では異常なし」
そんなときこそ、鍼灸で自律神経を整えてみませんか?
あなたの体と心が、少しでも軽くな。るお手伝いができれば嬉しいです。