「歩くたびに膝が痛い」
「階段の上り下りがつらい」
膝の痛みは年齢とともに多くの方が抱える悩みです。
西洋医学では「変形性膝関節症」などと診断されることが多いですが
東洋医学(中医学)では、膝の痛みを体全体のバランスの乱れから起こる症状と捉えます。
今回は、静岡県伊東市の鍼灸専門院「城ヶ崎さくら並木の鍼灸院」が、
中医学における膝痛の分類と、
それぞれに合った鍼灸のアプローチをご紹介します。
東洋医学では、膝痛は「痺証(ひしょう)」の一種
中医学では、膝の痛みは
「風」「寒」「湿」「熱」
などの邪気が、関節に侵入して
「気血の巡りを妨げること」により起こると考えます。
このような状態を総称して「痺証(ひしょう)」と呼びます。
膝痛の中医学的タイプと特徴
① 風寒湿痺(ふうかんしつひ):冷えと湿気による痛み
- 症状:寒い日や湿気の多い日に悪化、重だるさ、動かしづらさ
- 原因:風・寒・湿の邪が膝の経絡に侵入
- 主なツボ:陽陵泉、足三里、膝眼
② 瘀血(おけつ):血の滞りタイプ
- 症状:同じ場所が刺すように痛む、夜間悪化、長引く膝痛
- 原因:血流の滞りが関節に蓄積
- 主なツボ:血海、委中、三陰交
③ 腎虚(じんきょ):加齢・慢性疲労タイプ
- 症状:膝がだるい・力が入らない、下半身の冷え、頻尿
- 原因:加齢や慢性疲労により「腎」のエネルギーが不足
- 主なツボ:腎兪、命門、太渓
④ 気血両虚(きけつりょうきょ):体力・血流不足タイプ
- 症状:歩くと疲れる、全身のだるさ、顔色が悪い
- 原因:気と血が不足し、関節に栄養が届かない
- 主なツボ:足三里、血海、関元
鍼灸で体質から整えて、自然な回復力を高める
中医学では、痛みは「気血の流れの滞り」であり、
鍼灸によって巡りを整えることで、根本からの改善を目指します。
また、痛む場所だけでなく、
五臓六腑や経絡の状態を診ながら、全身的なバランスを整えることが重要です。
(当院では東洋医学を使った施術は鍼灸総合コースで承ります)
まとめ:膝の痛みは「からだの声」
膝の痛みは年齢のせいと諦めていませんか?
静岡県伊東市の「城ヶ崎さくら並木の鍼灸院」では、
お一人おひとりの体質を見極め、
古医方に基づいた丁寧な鍼灸施術を行っています。
膝の痛みでお困りの方、ぜひお気軽にご相談ください。