「朝起きると顎が疲れている」
「無意識に歯を食いしばってしまう」
そんな症状にお悩みの方は、
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)
の可能性があります。
ブラキシズムは顎関節症や肩こり、頭痛などを引き起こす原因にもなり
放置していると症状が慢性化する恐れがあります。
鍼灸は、筋肉の緊張緩和やストレスの軽減、自律神経の調整といった側面から、ブラキシズムへのアプローチが可能です。
ブラキシズムとは?
ブラキシズムとは、睡眠中や日常生活の中で
無意識に歯を強く噛みしめたり、歯ぎしりをしてしまう習慣
のことです。
主な症状
- 顎や顔の筋肉の疲労感
- 歯の摩耗や知覚過敏
- 顎関節の痛み・開けにくさ
- 首肩こり、頭痛
- 睡眠の質の低下
なぜ鍼灸が有効なのか?
1. 咀嚼筋の緊張を和らげる
咬筋や側頭筋などの咀嚼筋に鍼刺激を行うことで、緊張を直接緩和できます。
これにより顎の疲労感や痛みを軽減します。
2. ストレスと自律神経のバランスを整える
ブラキシズムはストレスによる自律神経の乱れが関与していることが多く
鍼灸は副交感神経を優位にし、心身のリラックスを促します。
3. 睡眠の質の改善
特に睡眠時ブラキシズムにおいては、入眠や睡眠の質を改善することで、歯ぎしりの頻度を抑える効果が期待されます。
臨床研究・症例報告の紹介
- 2014年 Zhang らの報告(中国)では、咬筋・側頭筋への鍼灸施術により、ブラキシズムに関連する顎の痛みと筋緊張の軽減が確認されました。
- 2019年「Journal of Orofacial Pain」にて、鍼刺激による側頭筋の筋活動の減少が、歯ぎしりに有効である可能性が示唆されました。
これらの研究は小規模ではあるものの、
鍼灸が補完療法としてブラキシズムに寄与する可能性を支持しています。
当院の鍼灸施術について
施術ポイント例
- 頬車(きょうしゃ)、下関(げかん):咬筋・顎関節の緩和
- 太陽(たいよう)、神門(しんもん):ストレス軽減、自律神経調整
- 合谷(ごうこく)、足三里(あしさんり):全身調整
施術の流れと頻度
初期は週1〜2回の施術を3〜4週程度継続し、症状の変化を見ながら調整します。
顎の動きの評価や、日常の習慣へのアドバイスも併せて行います。
まとめ|鍼灸でできる自然なケアを
ブラキシズムは歯科的な対処だけでなく、
筋肉・神経・ストレスへの包括的なアプローチが効果的です。
鍼灸は自然治癒力を引き出し、身体と心を整えることができます。
伊東市で歯ぎしりや食いしばりにお悩みの方は、ぜひ城ヶ崎さくら並木の鍼灸院へご相談ください。