こんにちは。
伊東市にある鍼灸専門院「城ヶ崎さくら並木の鍼灸院」です。
「夜中に何度もトイレで起きてしまう」
「トイレが近くて外出が不安」
など・・・
頻尿のお悩みをお持ちの方が近年とても増えています。
加齢やストレス、冷え、自律神経の乱れなど
頻尿の原因はさまざまですが
実はこの症状に鍼灸が効果を発揮することをご存知でしょうか?
今回は
科学的な研究報告も交えながら
頻尿に対する鍼灸の効果や当院でのアプローチ方法
について詳しくご紹介します。
頻尿とは?|目安と症状のサイン
「頻尿」とは、
日中に8回以上、夜間に2回以上排尿がある状態
をいいます。
特に以下のような症状があれば要注意です:
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夜中にトイレで何度も目が覚める(夜間頻尿)
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水分をあまりとっていないのに尿意が頻繁にある
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トイレに行ったあとも残尿感がある
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尿意を我慢できず急いでトイレに行くことがある
こうした症状が続くと、
睡眠不足
外出時の不安
QOL(生活の質)の低下
につながります。
頻尿の主な原因とは?
頻尿の原因には以下のようなものが考えられます:
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加齢による膀胱の機能低下
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冷えによる骨盤内の血流悪化
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自律神経の乱れ(ストレス・不眠など)
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過活動膀胱(OAB)
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前立腺肥大(男性)
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ホルモンバランスの変化(女性の更年期)
このうち
機能性の頻尿(冷え・ストレス・自律神経の乱れが関係するもの)には、
鍼灸の適応範囲が広く、安全にアプローチできるとされています。
鍼灸で頻尿が改善する?研究報告をご紹介
✅ ランダム化比較試験(RCT)による報告
論文名:Acupuncture for overactive bladder: A randomized controlled trial
掲載誌:Mayo Clinic Proceedings(2005年)
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対象:過活動膀胱の女性85名
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方法:本物の鍼 vs. 偽の鍼(シャム鍼)で比較
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結果:鍼治療を受けたグループは排尿回数や尿意切迫感が有意に減少
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結論:鍼灸は過活動膀胱の症状を軽減する有効な選択肢である可能性がある
✅ 高齢者の夜間頻尿に対する効果
論文名:Acupuncture for nocturia in elderly patients: a prospective pilot study
掲載誌:Urology(2008年)
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対象:夜間頻尿のある高齢者10名
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結果:鍼灸によって夜間排尿回数が平均2.4回 → 1.6回に減少
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結論:副作用もなく、睡眠の質も改善されたと報告
✅ WHOも認める効果分野
世界保健機関(WHO)の公式報告書でも、排尿障害(尿閉・頻尿・尿失禁)に対する鍼灸の臨床効果が示されていると明記されています。
当院での鍼灸施術|頻尿への具体的アプローチ
当院では、頻尿のお悩みに対して以下のような施術を行っています:
🔸 経絡的な治療+局所施術
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「腎兪(じんゆ)」「関元(かんげん)」「三陰交(さんいんこう)」など、膀胱・腎系に関係する経穴へのアプローチ
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骨盤内の血流促進・筋緊張の緩和
- 陰部神経への施術(仙結節靭帯への刺激)
🔸 自律神経を整える施術
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背部(肩甲骨〜腰部)や頭部の鍼で交感神経・副交感神経のバランス調整
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ストレス・冷え・睡眠の質を改善し、膀胱機能の正常化を目指します
🔸 ライフスタイルアドバイスも丁寧に
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冷え対策や水分摂取のタイミングなども必要ならばお伝えしています
頻尿のセルフチェック&対策
🔲 夜間に2回以上トイレに起きる
🔲 トイレに行ったばかりなのに、また行きたくなる
🔲 睡眠不足がつらい
🔲 おしっこを我慢できない感じがある
🔲 ストレスや不安が多い
🔲 下半身が冷えやすい
→ 2つ以上当てはまる方は、鍼灸による体質改善を検討してみる価値があります。
まとめ|薬に頼らない頻尿ケアをお探しの方へ
頻尿は
「年齢のせい」
「しょうがない」
とあきらめる必要はありません。
特に
ストレスや自律神経の乱れ、冷えが原因のタイプ
であれば、鍼灸による改善が期待できるケースが多くあります。
「薬を飲み続けたくない」
「原因がわからないまま悩んでいる」
そんな方は、ぜひ一度当院にご相談ください。