~肩甲上神経・腋窩神経障害と鍼灸治療のお話~
こんにちは。
肩や腕に「じわじわ痛む感じ」や
「腕が上がりにくい」
「力が入りづらい」
などの症状がある方、
もしかすると
「肩甲上神経障害」や「腋窩神経障害」
が関係しているかもしれません。
今回は、このような神経性の肩の不調に対して、
鍼灸がどのようにお手伝いできるかをご紹介します。
🔹 肩甲上神経・腋窩神経って?
肩の深いところには「神経」が通っており、
筋肉や関節を動かしたり、痛みを感じたりする働きを担っています。
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肩甲上神経:肩甲骨の裏側を走り、主に棘上筋・棘下筋という筋肉を動かします。
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腋窩神経:わきの下を通り、三角筋を動かしたり、肩の外側の感覚を司ります。
この神経たちが
筋肉や骨に圧迫される
と、次のような症状が出ることがあります。
💬 こんな症状、ありませんか?
- 肩の奥がズキズキ痛む
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腕が重だるく、上がりにくい
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夜間に痛くて目が覚める
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スポーツや作業後に肩の奥に響くような違和感
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肩の筋肉が落ちてきた(筋萎縮)
これらは単なる「肩こり」や「五十肩」ではなく、
神経のトラブルが原因かもしれません。
🪡 鍼灸でできること
当院では、こうした神経障害に対して、
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神経の周囲の筋肉の緊張をゆるめる
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局所の血流を改善して、神経の回復を助ける
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電気を使って、深部までしっかり刺激する(電気鍼)
といった方法で、回復をサポートしています。
📊 鍼灸の効果は?
海外では、鍼灸と電気刺激を組み合わせた治療で、
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肩の痛みが軽くなった
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神経の伝わり方(伝導速度)が良くなった
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筋力が戻った
という報告もあります。
特に「超音波」で神経の位置を確認しながら行うような精密な治療は、
鍼灸との相性も良いとされています。
🌸 当院の施術例(イメージ)
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問診・検査:神経圧迫のサインがないか丁寧に確認します
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局所施術:肩井・天宗・秉風などを中心に、痛みの出ている部分を調整
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電気鍼(必要に応じて):深層筋の神経刺激に
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運動指導・生活アドバイス:回復を早める姿勢・動かし方をご提案
🧘♀️ こんな方におすすめです
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整形外科で「特に異常はない」と言われたが痛みが取れない方
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スポーツや仕事で肩を酷使している方
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痛み止めや注射に頼りたくない方
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筋肉がやせてきた、左右差が気になる方
ご相談ください
神経の問題は早めのケアが大切です。
「もしかして…?」と思ったら、ぜひ一度ご相談ください。鍼灸は、あなたの体に備わる自然治癒力を引き出す、やさしくて力強い治療法です。