親指を動かすと手首が痛い…それ、腱鞘炎かもしれません
料理、スマホ、赤ちゃんの抱っこ、パソコン作業。
日常生活の中で手をよく使う方に多い「手首の痛み」。
特に、親指のつけ根から手首にかけて痛む場合は、
**ドゥ・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)**の可能性があります。
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ペットボトルのフタを開けると痛い
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子どもを抱っこするとズキンとくる
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朝、手首がこわばって動かしづらい
そんな方は、無理せず体からのサインに耳を傾けてください。
ドゥ・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)とは?
手首の親指側には、
2本のヒモ(短母指伸筋腱・長母指外転筋腱)が通るトンネル(腱鞘)があります。
この部分が炎症や摩擦で狭くなり、腱の動きがスムーズでなくなるのがドゥ・ケルバン病です。
主な原因:
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手や指の使いすぎ(育児・事務・料理など)
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更年期や産後などのホルモン変化
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体の使い方のクセや姿勢のゆがみ
一般的な治療法は?
整形外科での治療では、以下のような方法があります:
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安静と固定(サポーターやテーピング)
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痛み止め(NSAIDs)の内服や外用薬
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ステロイド注射
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改善しない場合は手術(腱鞘の切開)
しかし、
「薬はあまり使いたくない」
「再発しやすくて不安」
という方も多くいらっしゃいます。
鍼灸でできるアプローチとは?
中国では麻酔をしてから「小鍼刀」といわれるマイナスドライバーの形をした鍼でトンネルを切って治したりします。日本に比べたら簡易的な手術といえるものですね、外来で行ったりしているみたいです。
しかし、日本での鍼灸師は麻酔が使えません、
よって炎症や摩擦を減らすことを念頭においた施術、
つまり身体に本来備わっている自然治癒力を高める療法を選択します
ドゥ・ケルバン病に対して、以下のような働きが期待できます。
✅ 局所の血流改善
痛んでいる腱や腱鞘の周囲の血流を良くし、腫れ・炎症を早く引かせる助けになります。
✅ 筋緊張の緩和
前腕や肩〜背中の筋肉のこわばりをゆるめることで、手首にかかる負担を減らします。
✅ 神経系へのアプローチ
鍼刺激により、**痛みを和らげる脳内物質(エンドルフィンやセロトニン)**が分泌されることが報告されています。
✅ 姿勢や使い方のクセを整える
患部に無理な負荷がかかる根本原因にもアプローチできます。
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院での対応例
当院では、ドゥ・ケルバン病に対して次のような施術を行っています。
👇 主な使用経穴(ツボ)
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合谷(ごうこく):手の痛みや炎症を和らげる代表的なツボ
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陽谿(ようけい):手関節の機能改善に
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列欠(れっけつ)・外関(がいかん):腕や手首の経絡調整
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阿是穴(あぜけつ):痛みのある局所周辺の反応点
必要に応じて、灸やテープ鍼、超微細な鍼でのアプローチも組み合わせています。
よくあるご質問
鍼灸は痛いですか?
→ 髪の毛ほどの細さの鍼を使用しますが、多くの方が「響いた!」とおっしゃいます。「想像していたより痛くない」くらいの刺激でも施術できますが、より多くの時間が必要になります。
どれくらい通えばよいですか?
→ 炎症の程度にもよりますが、週1〜2回を2〜3週間続けて改善傾向がみられる方が多いです。
その後はメンテナンスに移行します。
痛みが強い時期でも鍼はできますか?
→ はい、ただし急性炎症期は無理な刺激は避ける必要があるため、状態に応じて施術内容を調整します。
まとめ|手首の痛み、あきらめずご相談を
ドゥ・ケルバン病は日常生活に大きな影響を与えるつらい症状ですが、
早期に適切な対応をすることで悪化を防ぎながら改善することが可能です。
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薬を使いたくない方
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手術は避けたい方
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根本から体のバランスを整えたい方
そんな方には、鍼灸という選択肢もぜひご検討いただければと思います。
📍伊東市で手首の痛みにお悩みなら
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院では、ドゥ・ケルバン病や手首の腱鞘炎に対して、安心・丁寧な鍼灸施術を行っています。
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