「顔の鍼って、美容にもいいって聞いたけど、こちらではできますか?」
本日もこのようなお電話をいただきました。
また、伊東市にある城ヶ崎さくら並木の鍼灸院にご来院される患者様から、同じご質問をいただくことがあります。
SNSやインターネットなどで「美容鍼」を目にすることも増え、お顔への鍼にご興味をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
結論から申し上げますと、
当院では「美容を主な目的とした顔への鍼」は行っておりません。
しかし、ご安心ください。
顔の鍼は行っています。
今日は、なぜ当院が美容鍼を行わないのか、その理由と
どのような顔の症状に鍼治療を行うのかについて、少しだけお話しさせてください。
なぜ当院は「美容鍼」をしないのか?(院長の正直な理由)
「え、鍼灸院なのに美容鍼をしないの?」と、不思議に思われるかもしれません。
もちろん、美容鍼は勉強しました。
お客様から求められる技術だということも、私自身もよく理解しています。
肌のトーンアップや創傷治癒による肌質改革など多くのメリットが報告されています。
それなのに、なぜ当院では美容鍼を行わないのか?
その一番の理由は、正直に言って
私(院長、47歳のおっさんです!)の「美しさ」に対する考え方や美意識のレベルが
エステティシャンの方々や、美容鍼を専門とする鍼灸師の方々と比べて、非常に低いからです。
肌のきめ細かさ、たるみの微妙な変化、顔色のわずかな違い…
といった「美」に関わる繊細な感覚や
最新の美容トレンドへのアンテナは、残念ながら私の最も得意とする分野ではありません。
患者様の大切な「美」に関わるデリケートな施術だからこそ、中途半端な気持ちや知識で提供するべきではないと考えています。
だからこそ、当院では美容を目的とした顔への鍼は、専門とする方々にお任せしています。
また美容鍼では
しみが消えない…
ほうれい線は消えない…
リフトアップといえるほどの効果は出ない…
といった悲しい現実があります。
なら何をすれば治るの?美容整形?ハイフ?糸リフト?
そのような質問にお答えできる美容に関しての幅広い知識も不足しています、健康系ならそこそこあるんですが・・・
当院が顔に鍼を行う「治療目的の症状」とは?
私が患者様のお顔へ鍼を行うのは、「体の不調や症状を改善する」という治療目的のためです。
顔には、自律神経のバランスを整えたり、特定の痛みを和らげたりする上で非常に重要なツボや神経が集中しています。
具体的には、以下のような顔の症状に対し、鍼治療を行っています。
眼精疲労、目の奥の痛み
パソコンやスマートフォンの使いすぎによる目の疲れ、霞み、奥の重だるさなど。目の周りや眉間のツボに鍼をすることで、目の血流を改善し、緊張を和らげます。
自律神経症状
顔のほてり、のぼせ、顔面の引きつり、原因不明の顔の不快感など顔に関する症状はもちろんのこと、
自律神経の乱れがある場合、顔や頭部のツボに鍼をして、自律神経のバランスを整えるアプローチをします。
三叉神経痛
顔面の一部に、電気が走るような激しい痛みが突然起こる症状です。
三叉神経の通り道や関連する筋肉、ツボに鍼をすることで、神経の過敏性を鎮め、痛みを和らげることを目指します。
顔面神経麻痺(初期・回復期)
顔の筋肉が麻痺して、目が閉じにくい、口角が上がらないなどの症状が出た場合に、筋肉の活性化や血流改善を目的として鍼治療を行うことがあります。
これらは、あくまで患者様が抱える「痛み」や「不調」を和らげ、日常生活を快適に過ごしていただくことを目的とした鍼治療です。
「症状の改善」に全力を尽くします
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院では、患者様が抱える体の痛みや不調に対し
鍼灸師としての18年間の経験と知識、技術を最大限に活かして全力を尽くします。
顔の症状であっても、それが
「治療」
を目的とするものであれば、ご遠慮なくご相談ください。
私たちは、あなたの健康と快適な毎日をサポートすることを最も大切にしています。
ご自身の症状についてご不安な点があれば、お電話またはウェブサイトからお気軽にお問い合わせください