膝のお皿が痛い…それ、もしかして神経が原因?鍼灸師が教える見分け方と対処法【伊東市】

「膝のお皿の周りがズキズキ痛い…」

 

「立ち上がると膝のお皿の下が痛む…」

 

「歩いていると膝の内側がジンジンする…」

 

伊東市にある城ヶ崎さくら並木の鍼灸院には、このような

 

膝のお皿(膝蓋骨)周辺の痛みでお悩みの方が多くご来院されます。

 

膝のお皿の痛みと聞くと、

 

「使いすぎかな?」

 

「関節が悪い?」

 

と思う方が多いかもしれませんね。

 

もちろんそれらも原因の一つですが、

 

実は、神経が影響して痛みが出ているケースも少なくありません。

 

今回は、鍼灸師として18年間、数多くの膝の痛みに向き合ってきた私が、膝のお皿の痛みに隠された「神経」のサインと、あなた自身でできる簡単な見分け方、そして鍼灸によるアプローチについて詳しく解説します。

 

 


その膝の痛み、神経が関係しているかも?

膝のお皿の周りには、たくさんの筋肉・靭帯・関節を包む袋、そして神経が通っており、

 

それぞれが異なるエリアの感覚や動きを司っています。

 

今回のテーマですが、そのうちの神経が何らかの原因で圧迫されたり、炎症を起こしたりすると、膝のお皿周辺に痛みとして現れることがあります。

 

特に、以下の3つの神経は、膝のお皿の痛みに深く関わっている可能性が高いです。

 

 

膝蓋下枝(しつがいかし)を含む「伏在神経」のトラブル

 

特徴

 

膝の内側や内側上部、お皿のすぐ下の内側に、ピリピリ、ジンジン、チクチクといった神経性の痛みが現れます。

 

特に、鼠径部(足の付け根)や太ももの内側で神経が締め付けられると、この部分に痛みが出ることがあります。

 

変形性膝関節症と診断されていても、実はこの神経が主な痛みの原因であるケースも少なくありません。

 

 

膝関節を支配する「膝神経」の過敏性

 

特徴

 

膝関節の膜(関節包)や、お皿の下にある「脂肪体」には、痛みを感知する非常に多くの神経が分布しています。

 

つまり、ものすごく痛みを感じやすいところになります。

 

ここに炎症が起きたり、圧迫されたりすると、膝のお皿の全体的、または特定の場所(特に下部)がズキズキ、ズーンと痛むことがあります。

 

 

実は腰からきている「坐骨神経痛」の関連痛

 

特徴

 

坐骨神経は、腰からお尻、太ももの裏を通って足先まで伸びる大きな神経です。

 

直接膝のお皿の感覚を支配するわけではありませんが、腰やお尻で坐骨神経が圧迫されると、その関連痛として膝の裏側や側面、ふくらはぎの痛みやしびれを感じることがあります。

 

これが、膝のお皿の痛みと混同されることもあります


あなたの膝の痛みはどれ?

自宅でできる簡単「鑑別ポイント」

あなたの膝のお皿の痛みが、もしかしたら神経からきているかもしれない、と感じたら、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 痛みの性質:
    • ピリピリ、ジンジン、チクチク、焼けるような痛みがあれば、神経性の痛みの可能性が高いです。
    • ズキズキ、ズーンとした鈍い痛みは、関節や筋肉の炎症の可能性もありますが、神経の関与も否定できません。
  • 痛みの範囲:
    • 痛みが特定の線状に広がる、またはしびれを伴う場合は、神経の走行に沿った症状かもしれません。
    • 膝の特定の場所(例:お皿の内側下だけ)が指でさせるほどピンポイントで痛む場合は、その部分の神経や組織の炎症が考えられます。
  • しびれや感覚の変化:
    • 痛みと同時にしびれがあるか、触っても感覚が鈍い(麻痺している)部分があるか。これは神経障害のサインです。
  • 腰やお尻の症状:
    • 腰やお尻にも痛みやしびれがある場合は、坐骨神経痛など、腰からきている関連痛の可能性があります。
  • 特定の動きとの関連:
    • 特に、膝を曲げ伸ばしする時、階段の上り下り、しゃがむ動作などで痛みが誘発・増強されるか。

これらのチェックポイントはあくまで目安です。正確な診断のためには、整形外科を受診することが大切です。


神経が関わる膝のお皿の痛みにも!鍼灸治療のアプローチ

当院の鍼灸治療は、膝のお皿の痛みが神経に起因している可能性も考慮し、以下のようにアプローチしていきます。

  1. 神経周囲の炎症を鎮める
    • 痛みのある神経の周囲に鍼をすることで、血流を改善し、炎症物質の排出を促します。これにより、神経の過敏性を鎮め、痛みを和らげます。
  2. 神経の圧迫を軽減する
    • 神経が筋肉や組織によって締め付けられている(絞扼)場合、関連する筋肉(太ももの内側、ふくらはぎなど)の深い部分の緊張を鍼で緩めます。これにより、神経への物理的な圧迫が軽減され、痛みやしびれの改善を目指します。
  3. 関連する全身のバランスを整える
    • 膝の痛みは、足首、股関節、さらには骨盤や姿勢の歪みから影響を受けていることも少なくありません。全身のバランスを整え、膝への負担を減らすことで、神経へのストレスを間接的に軽減し、根本的な改善を促します。

 

また、皮膚近くに分布する神経が原因の場合は、

 

筋膜リリース(当院が鍼治療前に行う)や

 

神経滑走操作(神経が筋肉などの中で動きやすくさせるリハビリの技術です)

 

も有効なので、そちらも同時に行います。

 

鍼灸師として18年間、様々な膝の痛みに向き合ってきた経験から、

 

神経が関与する膝のお皿の痛みに対しては、

 

鍼治療(深い場所を通る神経への施術)と

 

筋膜リリース(浅い場所を通る神経への施術)

 

のコンビネーションは非常に有効な手段となり得ると実感しています。

 


伊東市で膝のお皿の痛みにお悩みなら、城ヶ崎さくら並木の鍼灸院へ

「朝の一歩が辛い…」

 

「この膝の痛み、もう治らないのかな…」

 

そう諦める前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。

 

城ヶ崎さくら並木の鍼灸院では、患者様お一人おひとりの膝の痛みを丁寧に診察し、それが神経に起因するものなのか、他の原因があるのかを見極めながら、最適な鍼灸治療を提供いたします。

 

あなたの足が軽くなり、快適な日常生活を取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。

 

ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトからお気軽にどうぞ

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