「胃がもたれる、なんだか重い…」
「食べるとすぐお腹いっぱいになってしまう」
「病院で検査しても異常なしと言われた」
伊東市にある城ヶ崎さくら並木の鍼灸院にも、このようなお悩みを抱えて来院される方がいます。
こうした症状は、「機能性ディスペプシア」と呼ばれ、
明確な病気が見つからないにも関わらず、つらい胃の症状が続く病気です。
本当のところ、この症状は鍼灸だと比較的症状が緩和しやすいと思っていたので「鍼で対応できますか?」と言われたときにはびっくりしました。
今回は、この機能性ディスペプシアに対し、鍼灸治療がどのように有効なのかを、科学的なデータや研究に基づいて分かりやすくお伝えします。
機能性ディスペプシアと鍼灸の科学的根拠
機能性ディスペプシアは、胃の運動機能の低下や、自律神経の乱れ、そしてストレスが原因の一つとされています。
実は、これらの根本原因に鍼灸がアプローチできることが、近年の研究で明らかになっています。
1. 胃の不調を和らげる効果
- 複数の研究で、鍼灸治療が機能性ディスペプシアの主要な症状(心窩部痛、胃もたれ、早期飽満感など)の改善に統計的に有意な効果があることが示されています。
- 一部の研究では、従来の薬物療法と比べても、症状改善や生活の質の向上において同等、あるいはそれ以上の効果が報告されています。鍼灸は、胃腸の働きを直接調整することで、つらい症状を和らげる働きがあるのです。
2. 自律神経のバランスを整える効果
- 機能性ディスペプシアは、**「脳腸相関(脳と腸の密接な関係)」**の乱れが深く関わっています。ストレスや不安が自律神経を乱し、それが胃の不調を引き起こす悪循環です。
- 鍼灸には、心拍変動などのデータで、自律神経のバランスを整える効果があることが証明されています。鍼が副交感神経を優位に働かせることで、ストレスで過敏になった胃腸の働きを正常に戻し、症状の緩和に繋がります。
3. 精神的なストレスを軽減する効果
- 機能性ディスペプシアの患者さんは、不安やうつといった精神的な症状を合併することも少なくありません。
- 鍼灸には、ストレスを軽減し、心身をリラックスさせる効果があることが広く知られています。精神状態が安定することで、胃の不調に対する「つらさ」が軽減され、日々の生活の質(QOL)が向上します。
なぜ、鍼灸が機能性ディスペプシアに選ばれるのか?
- 副作用の少なさ: 薬物療法につきものの副作用(便秘や眠気など)がほとんどありません。他の薬との併用も可能です。
- 身体の根本にアプローチ: 表面的な症状だけでなく、自律神経や血行など、不調の原因となっている身体の根本に働きかけることで、症状の再発を防ぎ、健康な状態へと導きます。
- オーダーメイドの施術: 一人ひとりの体質や症状に合わせて、使用するツボや鍼の種類を調整します。決まったパターンではなく、その方に合わせた最適な治療が可能です。
伊東市で胃の不調にお悩みなら、当院にご相談ください
「検査で異常がないのに胃がもたれる」
「薬を飲んでもなかなか良くならない」
もしあなたが機能性ディスペプシアの症状でお悩みなら、ぜひ一度、城ヶ崎さくら並木の鍼灸院にご相談ください。
具体的には、うつ伏せで首~肩~背中への鍼治療、特に肩甲骨の間が有効です。
そして仰向けで手や足の胃腸のツボへ鍼、お腹へはマッサージ(按腹とよぶ昔からのあんま法を使っています)、慣れている人にはお腹に鍼を行うとほぼ解決できます。
私たちは、西洋医学の知識と東洋医学の知恵を組み合わせ、あなたの胃の不調と真摯に向き合います。つらい症状を和らげ、心身ともに楽な毎日を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。
ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトからお気軽にどうぞ。