「レントゲンを撮っても異常がない」
「マッサージをしても、その場しのぎにしかならない」
病院に行っても「気のせい」と言われたり、原因がはっきりしなかったりする、つらい痛みに悩んでいませんか?
実は、その痛みの正体は、筋肉や骨の異常ではなく
**「脳と神経の誤作動」**かもしれません。
今回は、近年注目されている「痛覚変調性疼痛(つうかくへんちょうせいとうつう)」について、分かりやすく解説します。
「不快感」が「痛み」に変わるメカニズム
痛覚変調性疼痛は、以前は「心因性疼痛」とも呼ばれていましたが、最近では脳と神経の機能的な変化が原因であると分かってきました。
私たちの脳は、身体からの様々な情報(熱い、冷たい、触られた、など)を処理しています。
しかし、慢性的なストレスや疲労、睡眠不足、不安などが続くと、この処理システムにエラーが起こることがあります。
- 脳の誤作動: 本来は「不快感」や「だるさ」として認識されるはずの弱い刺激が、脳の中で**「痛み」として認識されてしまう**ことがあります。
- 痛みの悪循環: この痛みがさらにストレスや不安を引き起こし、脳の誤作動を加速させるという悪循環に陥ってしまうのです。
この状態は、身体に明らかな損傷がなくても、実際に本物の痛みとして感じられます。
鍼治療は、脳と神経の誤作動をリセットする
「原因が脳や神経にあるなら、どうすればいいの?」
鍼治療では、この脳と神経の誤作動をリセットし、痛みの悪循環を断ち切る研究が多く、非常に効果的です。
1. 神経の過敏状態を鎮める
鍼刺激は、過剰に興奮している神経を穏やかに鎮める働きがあります。
これにより、脳が「痛み」を過剰に認識するのを防ぎます。
2. 自律神経のバランスを整える
慢性的な痛みは、自律神経の乱れと深く関係しています。
鍼治療は、心身をリラックスさせる副交感神経の働きを活性化させ、全身の緊張を緩めます。
3. 脳内の痛みを抑える物質を増やす
鍼刺激によって、脳内で痛みを抑える働きを持つ「エンドルフィン」などの物質が分泌されます。
これにより、痛みの感じ方そのものを和らげることができます。
「気のせい」と諦めないで
「不快感だけでも痛みになる」というこの病態は、患者様ご自身が「気のせい」だと思ったり、周囲から「大げさだ」と思われたりすることが多く、一人で深く悩んでしまいがちです。
伊東市にある当院では、あなたの痛みを「気のせい」として片付けることはありません。
私たちは、あなたの身体に何が起こっているのかを丁寧に説明し、脳と神経の働きを穏やかに整えるお手伝いをします。
痛みのない、快適な毎日を取り戻すために、ぜひ一度ご相談ください。
ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトからお気軽にどうぞ。 電話:0557-51-3663 ホームページ:https://sakura491.com/