こちらの記事に書いた
「原因不明の痛みが何年も続いている…」
場合に使うツボの一つ、ほぼすべての患者様に使う**「頭維(ずい)」**というツボをご紹介します。
あまり聞き慣れないかもしれませんが、このツボは、長引く痛みの改善に非常に有効です。
今回は、頭維穴がなぜ慢性疼痛に効果的なのか、その理由を解説します。
頭維穴はどこにある?
頭維穴は、額の角の生え際から指1本分ほど上にあるツボです。
探し方:
- 眉毛の外側の端から、真上に指をたどっていきます。
- 髪の生え際と交わる点が「頭維穴」です。
このツボは、顔の筋肉や神経と密接な関係があり、東洋医学では頭痛や眼精疲労の治療に古くから用いられてきました。
またこのツボの下には「体性感覚野という圧覚や痛覚を感じる部分があります。
なぜ頭維穴が慢性疼痛に効くのか?
「痛いのは肩や腰なのに、なぜ頭のツボを使うの?」と疑問に思うかもしれません。
慢性疼痛の背景には、単なる筋肉や骨の問題だけでなく、自律神経の乱れや、脳が痛みを過剰に感じてしまう状態が隠れていることが多々あります。
頭維穴への鍼治療は、以下の理由でこれらの根本原因にアプローチします。
1. 自律神経を整える
頭には、自律神経を司る脳の重要な部分とつながるツボが多数あります。頭維穴への鍼刺激は、高ぶった交感神経を鎮め、身体をリラックスモードにする副交感神経の働きを促します。これにより、ストレス性の頭痛や身体の緊張が和らぎます。
2. 脳の誤作動をリセットする
慢性疼痛は、脳が痛みを過剰に記憶し、些細な刺激でも痛みとして認識してしまう状態です。頭維穴への鍼は、脳内の痛みを抑える物質の分泌を促し、脳の誤作動をリセットする手助けをします。
3. 顔や頭部の血行を改善する
顔や目の周りの筋肉の緊張は、頭痛や眼精疲労の原因となります。頭維穴への鍼は、これらの部位の血行を促進し、筋肉の緊張を根本から和らげます。
ご自宅でできる頭維穴のツボ押し
当院では鍼治療でより効果的にアプローチしますが、ご自宅で頭維穴を優しく押すだけでも効果が期待できます。
押し方:
- 人差し指や中指の腹で、ゆっくりと5秒間押し、離します。
- これを3〜5回繰り返します。
- お風呂上りや就寝前に行うと、より効果的です。
こんなほんの少しの刺激でも毎日続ければ大きな刺激となります、がんばってみましょう。
長年のつらい痛みを「気のせい」と諦めないでください。伊東市にある当院では、東洋医学のプロとして、あなたの痛みに真摯に向き合います。
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