「風邪じゃないのに、肩や首がゾクゾクするほどこわばっている…」
「肩こりがひどくて、首が回らない…」
そんな時、「葛根湯」を思い浮かべる方は少ないかもしれませんね。
日本では風邪薬としておなじみの葛根湯ですが、
実は東洋医学の世界では、肩こりの治療にも広く使われる漢方薬なのです。
今回は、葛根湯が肩こりに効く意外な理由と、当院でできる治療法について解説します。
葛根湯が肩こりに効く理由
葛根湯が肩こりに有効なのは、単に身体を温めるだけでなく、その成分が筋肉に直接働きかけるからです。
1. 血行促進 葛根湯には、身体を温めて血の巡りを良くする働きがあります。血行が改善されると、肩や首の筋肉に溜まった疲労物質や老廃物が流れやすくなり、コリが和らぎます。
2. 筋肉の緊張緩和 葛根湯に含まれる「芍薬(しゃくやく)」や「桂皮(けいひ)」といった生薬には、筋肉の過度な緊張を緩める作用があります。これにより、肩こり特有の「ガチガチ」に固まった状態を改善します。
特に、寒気や冷えを伴うような肩こり、首が回らないほどの筋肉のこわばりには、葛根湯の効果が期待できます。
漢方とツボの組み合わせで、さらに効果を高める
葛根湯で身体の内側から血行や筋肉にアプローチし、さらにツボを刺激することで、身体の外側からも改善を促すことができます。
葛根湯と相性の良いツボは、首や肩の緊張を緩めるツボです。
- 天柱(てんちゅう): 首の後ろ、髪の生え際にあるツボです。ここを優しく押すことで、首や肩の血行が良くなり、頭痛の改善にも効果的です。
- 風池(ふうち): 天柱のすぐ外側にあるツボです。頭痛や肩こり、目の疲れを和らげる働きがあります。
- 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の付け根の間にあるツボです。全身の気の流れをスムーズにし、肩こりや頭痛など、あらゆる痛みに効果的です。


天柱・風池は首と頭の境目(2枚目の写真)にあります。
当院でできる鍼治療で根本改善
ご自身でのツボ押しも効果的ですが、葛根湯や筋膜リリースなどセルフケアできる場所というのは身体の表層になります。
慢性的な肩こりは奥深くまでの凝り固まりと姿勢のくずれが必ず存在していますので、専門家による施術で根本改善を目指すことをお勧めします。
当院では、葛根湯のような漢方の考え方に基づいた鍼灸治療で、つらい症状にアプローチします。
- 深部の筋肉にアプローチ: 鍼は、マッサージや筋膜リリースでは届きにくい深い筋肉の緊張を緩め、血行を根本から改善します。
- 自律神経の調整: 鍼の心地よい刺激は、ストレスで乱れた自律神経を整え、身体のバランスを内側から回復させます。
「薬を飲んでも、なかなか肩こりが改善しない…」
「つらい肩こりを根本から何とかしたい…」
そんなお悩みをお持ちの方は、伊東市にある当院にご相談ください。
東洋医学のプロとして、あなたの身体のお悩みに真摯に向き合います。
ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトからお気軽にどうぞ。
電話:0557-51-3663
ホームページ:https://sakura491.com/