「しっかり休んでいるはずなのに、朝から疲れている…」
「常にイライラして、身体が緊張している…」
このような症状は単なる肉体疲労ではなく、
慢性的なストレスによって、あなたの身体のコントロールシステムが疲弊しているサインかもしれません。
今回は鍼灸がなぜストレスによる心身の不調に効果的なのか、
最新の科学的な報告に基づき、身体の奥深くにある
**「ストレス応答の中枢」**
に焦点を当てて解説します。
ストレスの正体:身体をコントロールする二つの軸
ストレスを感じたとき、私たちの身体は自動的に対応するため、脳から二つの指令系統が発動します。
これが、
**「SAM軸」と「HPA軸」**
と呼ばれる、自律神経とホルモンの司令塔です。
ストレスが続くと、この二つの軸が過剰に働き続け、交感神経が暴走し、コルチゾールが過剰に分泌されます。
これが、不眠や慢性疲労、免疫力低下の原因となるのです。
科学で解明!鍼灸がストレス応答の中枢を鎮めるメカニズム
多数の論文や研究報告により、鍼灸がこのSAM軸とHPA軸の乱れを直接的に調整できることが示されています。
1. SAM軸(交感神経)の鎮静化
鍼の刺激は、興奮しすぎた交感神経の活動を抑制し、リラックスを促す副交感神経を優位にします。
- 効果: 鍼灸施術後に心拍変動(HRV)が改善することが確認されており、これにより過剰なアドレナリンの分泌が抑えられ、身体が過緊張状態から解放されます。
2. HPA軸(ストレスホルモン)のバランス調整
鍼の刺激は、脳内の特定の部位に作用し、コルチゾールを分泌させる司令塔の働きを穏やかにします。
- 効果: 研究では、鍼灸がストレスホルモンであるコルチゾールの過剰な分泌を抑制することが報告されています。HPA軸の活動が正常に戻ることで、慢性的なストレスによる免疫力の低下や不眠の改善が期待できます。
鍼灸は「治癒力」を高めてストレスをリセットする
西洋医学的な治療が、増えすぎたホルモンを薬で抑えること(対症療法)が中心になるのに対し、
鍼灸は身体が自らホルモンバランスを調整する力を引き出します。
当院では、お一人おひとりのストレス状態や体質を見極め、全身のツボを使ってこのSAM軸とHPA軸に働きかけます。
- 深部の血流改善と自律神経の調整を同時に行うことで、疲労回復だけでなく、ストレスに負けない「しなやかな身体」への体質改善を目指します。
「薬に頼らず、根本からストレスを解消したい」とお考えの方は、ぜひ一度、当院の鍼灸治療をお試しください。
あなたの身体の治癒力を信じて、早期の回復をサポートいたします。
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