「なぜ顔や頭に鍼を打つと、長年の痛みが楽になるんだろう?」
「鍼は自律神経の乱れに効くって聞くけど、一体どういう仕組み?」
当院で行う顔や頭の鍼、特に微弱な電流を流す
「鍼通電」の施術は、慢性的な痛みや自律神経の不調を改善するために非常に重要な役割を果たしています。
その秘密は、鍼があなたの脳内で「天然の鎮痛・安定物質」を分泌させているからです。
今回は、鍼灸が脳内物質を放出させるメカニズム、特に多用している「2Hz~100Hz(ヘルツ)」のうち、
【2Hz】
という周波数の驚くべき効果について、研究の背景を交えて解説します。
1. 鍼が引き出す、身体の「天然の鎮痛薬」
私たちが2Hzの鍼通電で刺激をするとき、目指しているのは、脳内に存在する強力な鎮痛物質、
「内因性オピオイド」の分泌です。その代表格が以下の物質です。
エンドルフィン(Endorphin)とエンケファリン(Enkephalin)
- 役割: これらは脳内麻薬とも呼ばれ、モルヒネの数倍の鎮痛作用があると言われています。単に痛みを止めるだけでなく、幸福感や多幸感をもたらし、気分や感情の安定にも深く関わっています。
- 効果: 慢性的な痛みを和らげ、自律神経の乱れからくる不安やイライラを落ち着かせ、質の高い睡眠を促します。
鍼通電の目的は、外から薬物を投与するのではなく、あなたの身体がもともと持っている「治癒力」を最大限に引き出すことなのです。
2. 2Hz通電の秘密と世界的な研究
なぜ、数ある周波数の中で「2Hz」が重要なのでしょうか?
これは、鍼通電の周波数によって放出される脳内物質が異なるという、画期的な研究によって解明されました。
【研究の背景】
この周波数と脳内物質の関係を解明したのは、主に中国の韓済生(Han Jisheng)教授を中心とする研究チームです。
1970年代から一連の研究報告を通じて、以下の事実を確立しました。
- 低周波(2~4Hz): エンドルフィンとエンケファリンの放出を促進し、長く持続する鎮痛効果をもたらす。
- 高周波(100Hz): ダイノルフィンという別の鎮痛物質の放出を促進し、即効性のある鎮痛効果をもたらす。
この研究により、鍼灸は単なる経験則ではなく、脳内物質の分泌をコントロールできる科学的な治療法として位置づけられました。
【世界での応用】
この知見は、世界中の鍼灸治療に応用されています。
- 慢性疼痛治療: 欧米を中心に、線維筋痛症や慢性腰痛など、難治性の慢性痛治療のプロトコルに、2Hzを中心とした鍼通電が組み込まれています。
- 依存症治療: 一部の国では、薬物依存やアルコール依存の治療において、脳内物質のバランスを整える目的で鍼通電が活用されています。
- 自律神経・精神疾患研究: うつ病や不安障害など、ストレスホルモンの乱れが関わる疾患に対する鍼通電の効果も、現在進行形で研究されています。
3. 当院の施術:顔と頭の鍼で脳をリセット
当院では、この科学的な知見に基づき、脳に最も近い顔や頭のツボに鍼と2Hz~15Hzの通電を行います。
顔や頭には、脳神経が集中しているため、鍼の微細な刺激が脳の中枢に効率良く伝わります。この精密な施術により、
- 慢性的な痛みの閾値が上昇し、痛みにくい身体になる。
- 過剰なストレスホルモンの分泌が落ち着き、自律神経が安定する。
- 夜間の質の高い睡眠を取り戻すことができる。
私たちは、薬に頼らず、あなたの身体に備わっている「自己治癒力」という最高の力を引き出すために、最も効果的な方法を提供いたします。
慢性的な痛みや不調でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
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