長引く頭痛は、日常生活の質を大きく低下させます。
「マッサージに行ってもすぐに元に戻る」
「市販薬を飲んでも痛みが引かない」
特に、首への治療だけでは取りきれない頑固な頭痛に対して
当院では顔や頭部への鍼治療を組み合わせて根本的な改善を目指しています。
「頭に鍼を刺すなんて大丈夫?」
と思われるかもしれませんが
この治療法は単なる経験則ではなく
確かな科学的エビデンス(根拠)に裏付けられたものです。
今回は、頭痛治療における鍼の有効性と、当院が「顔や頭への鍼」を行う理由を、研究結果に基づいて解説します。
1. 鍼治療が頭痛に有効であるという確かなエビデンス
鍼治療は、特に慢性的な頭痛に対して、世界中の医療機関で有効性が認められています。
- 緊張型頭痛:大規模な臨床研究の分析(コクランレビューなど)により、鍼治療は治療を受けない場合や偽鍼(にせの鍼)と比較して、頭痛の発生頻度と強度を有意に減少させることが証明されています。
- 片頭痛(偏頭痛):鍼治療は、片頭痛の発作の頻度、持続時間、強さを軽減する効果があり、予防薬と同等の効果が期待できるとされています。
この医学的な根拠により、鍼治療は、薬の量を減らしたい方や薬の副作用が気になる方にとって、非常に有力な選択肢となっています。
2. なぜ「顔や頭への鍼」が頑固な頭痛に効くのか?
当院の頭痛治療は、まず原因の大元である「首や肩の緊張」を取ることをメインとしています。ほぼそれだけで回復されています。
しかし、それだけで改善しない場合に「顔や頭への鍼」を加えるのは、頭痛の発生メカニズムに深く関わる神経や筋肉に直接働きかけるためです。
研究では、頭部への鍼刺激が、以下の点で頭痛に有効であることが示唆されています。
① 痛みの信号を処理する「脳の中枢」への作用
片頭痛患者への研究では、鍼刺激を行うことで
痛みを司る脳の特定部位(視床など)の血流量が増加することが報告されています。
- これは、鍼が単なる局所的な血流改善だけでなく、脳の痛みの処理システム(中枢神経)自体に作用し、痛みの過敏な状態を鎮静化させていることを意味します。
② 頭部神経への直接的な鎮痛アプローチ
頭部に行う鍼(頭部神経刺鍼など)は、頭痛の強度を最も有意に減少させたという研究結果があります。
- 頭の表面には三叉神経や後頭神経など、頭痛の痛覚を伝える神経が走行しています。これらの神経の過敏状態を鍼で鎮静化させることで、電撃的な痛みや持続的な痛みを効果的に緩和します。
③ 顎や顔面のトリガーポイント解除
頑固な頭痛は、首だけでなく、顔面の筋肉の緊張からも引き起こされます(筋筋膜性疼痛)。
- 特に、咀嚼筋(あご周りの筋肉)や側頭部の筋肉にできた硬結(トリガーポイント)が、頭痛の引き金となるケースが多くあります。顔や頭への鍼は、これらの深部のコリを正確に捉えて解除し、痛みの原因を根本から断ち切ります。
3. 当院の頭痛治療戦略:二段階アプローチの優位性
当院の治療戦略である「首を基本に、必要に応じて顔・頭へ」という二段階アプローチは、科学的根拠に基づいています。
| 治療部位 | 改善を狙う主な原因 | 期待できる効果 |
| 【基本】首・肩への鍼 | 姿勢の悪さやストレスによる血行不良・筋肉の緊張 | 緊張型頭痛など、大部分の頭痛の原因となる首からの血流改善と緊張の緩和。 |
| 【応用】顔・頭への鍼 | 首の治療で取りきれない神経の過敏、顔面のトリガーポイント | 頑固な片頭痛・慢性頭痛に対して、神経や脳の中枢に直接働きかけ、痛みを根本的に鎮める。 |
薬に頼りたくない、長年続く頭痛から解放されたいとお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。
あなたの頭痛の原因を見極め、科学的根拠に基づいた最適な鍼治療をご提供します。
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院
- 電話番号: 0557-51-3663
- インターネット予約: [頭痛専門治療のご予約はこちら] (https://kenkounihari.seirin.jp/clinic/1195/reserve)
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駐車場: 完備しております。