「リハビリを続けているのに、なかなか五十肩の痛みが治らない…」
「夜間痛が辛くて、朝起きると肩がガチガチに固まっている…」
五十肩(肩関節周囲炎)は、半年から1年半と治癒に時間がかかることが知られています。
その中で、痛みが長引く、あるいは再発を繰り返す原因の一つに
**「姿勢の悪さ」**
が深く関わっていることが、近年の研究で明らかになっています。
当院では、この姿勢と肩関節周囲炎の科学的な関連性を重視し、痛む肩だけでなく、姿勢の土台となる体幹や背中にアプローチすることで、五十肩の根本的な解決を目指します。
1. なぜ「猫背姿勢」は五十肩の治癒を妨げるのか?
複数の理学療法の研究により、
胸椎後弯(背中の丸まり、猫背)が、肩関節周囲炎の機能改善を妨げる「阻害因子」
となることが示されています。
メカニズム:肩甲骨の動きがロックされる
- 巻き肩の強制: 猫背になると、肩甲骨が前に傾き、肩全体が内側に巻き込まれた**「巻き肩」**の状態になります。
- 関節の衝突(インピンジメント): 巻き肩の状態では、肩関節(肩甲骨と上腕骨)の連動が崩れ、腕を上げようとしたときに、骨や腱、靭帯が正常な位置で動けずに**衝突(インピンジメント)**を起こしやすくなります。
- 炎症の慢性化: 衝突が繰り返されると、肩関節周囲の組織に微細な損傷が続き、炎症が慢性化したり、痛みがなかなか治まらない状態に陥ります。
つまり、姿勢が悪いままでは、いくら肩をマッサージしたりストレッチしたりしても
動作のたびに肩関節に負担がかかり続け、「治りにくい状態」が維持されてしまうのです。
2. 姿勢改善が五十肩治療に不可欠な科学的根拠
姿勢と五十肩の関連を示す研究は、姿勢を改善すること自体が治療手段になることを示唆しています。
- 体幹筋の過活動: 猫背姿勢では、肩甲骨を安定させるための筋肉が、常に必要以上に働き続ける**「過活動」**を起こし、疲労や痛みが蓄積します。
- 姿勢矯正の効果: 姿勢矯正を目的とした介入が、肩関節の可動域を改善させたという臨床報告も存在し、体幹のバランスを整えることが、肩関節の負担軽減に繋がることが裏付けられています。
3. 【当院の治療戦略】姿勢の土台から治す鍼灸アプローチ(鍼灸総合コース対象)
五十肩の治療において、当院は「痛む肩」だけでなく、**「その肩を支える体幹」**全体にアプローチすることで、根本的な改善を目指します。
大変申し訳ありませんが、鍼灸部分コースではお時間の都合上対応できないことを先にお詫び申し上げます
| 治療ターゲット | 鍼灸の役割と効果 | 姿勢への影響 |
| 首・肩・背中(広範囲) | 筋膜リリースの促進: 緊張で硬くなった首や背中の深層筋の筋膜の癒着を鍼で解除し、柔軟性を回復させます。 | 巻き肩の解消: 縮こまった胸の筋肉や背中の硬さを緩め、肩甲骨が正しい位置に戻るのを助けます。 |
| 体幹・胸郭 | 胸郭の可動性改善: 背骨(胸椎)周りの筋肉の緊張を緩め、**呼吸に伴う肋骨の動き(胸郭の柔軟性)**を回復させます。 | 猫背の改善: 胸郭が広がることで、自然と背筋が伸びやすくなり、肩関節への負担を根本的に減らします。 |
| 肩関節周囲 | 炎症の鎮静と機能回復: 痛みと炎症が強い患部に直接的な血流改善を促し、夜間痛を和らげながら、関節の動きを少しずつ広げます。 | 再発の予防: 姿勢が整った状態で肩を動かす練習を促し、正しい動作パターンを脳に再教育します。 |
「マッサージをしてもすぐ戻る」という方は、姿勢という根本原因が解決していない可能性があります。
姿勢の悪さが原因となっている五十肩は、鍼灸治療で体の土台から整えることが、最短での回復への道筋となります。
長引く五十肩の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院
- 電話番号: 0557-51-3663
- インターネット予約: [五十肩・姿勢改善専門治療のご予約はこちら] (https://kenkounihari.seirin.jp/clinic/1195/reserve)
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駐車場: 完備しております。