「片方の瞼がピクピクして止まらない」
「両目とも勝手に閉じてしまい、目が開けにくい」
このような瞼の痙攣は、日常生活に大きなストレスを与えます。
多くの場合、「寝不足だから」と片付けられがちですが
痙攣が続く場合は、神経や脳の機能的な異常が背景にある可能性があります。
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院では、過敏になった神経を穏やかに落ち着かせ
痙攣の頻度や程度を軽減する鍼灸アプローチを提供しています。
1. 瞼の痙攣の3つの主な原因
瞼の痙攣は、大きく分けてその持続性や広がり方によって分類されます。
① 一時的な痙攣(良性眼瞼ミオキミア)
多くの人が経験する、数秒から数分で治まる片目だけの「ピクピク」です。
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主な原因: 疲労、睡眠不足、極度のストレスなど、自律神経の乱れによる一過性の顔面神経の過敏状態です。カフェインの摂りすぎも原因になります。
② 本態性眼瞼痙攣
両側の瞼の周囲の筋肉(眼輪筋)が勝手に痙攣し、目が開けにくくなる状態が続く難治性の疾患です。
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主な原因: **脳の機能的な異常(特に大脳基底核)**により、顔面神経に過剰な興奮信号が送られていると考えられています。
③ 片側顔面痙攣
片側の瞼の痙攣から始まり、次第に頬や口元など、顔の片側全体に広がる症状です。
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主な原因: ほとんどの場合、脳の血管が顔面神経の根元に物理的に接触し、刺激していることが原因です。
2. 鍼灸施術による改善の可能性と研究データ
鍼灸治療は、特に「神経の過敏性」や「血流の悪さ」が原因で起こる痙攣に対し、優れた調整能力を発揮します。
✅ 鍼灸が期待できる主な効果
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自律神経の鎮静: 鍼刺激は、ストレスや疲労で高ぶった交感神経を落ち着かせ、副交感神経を優位にする効果があります。これにより、神経の過敏状態が緩和され、痙攣の頻度や強さの軽減が期待できます。
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血流改善: 顔面周囲の凝り固まった筋肉や、首肩の緊張を緩めることで、顔面神経周囲の血流を改善し、神経の興奮を落ち着かせます。
📊 研究データが示す有効性
複数の臨床研究やメタアナリシス(論文の統合解析)において、鍼灸治療が眼瞼痙攣に対して有効である可能性が示されています。
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本態性眼瞼痙攣の改善: 特定のツボ(例:足三里、太衝など)を用いた鍼治療が、痙攣の重症度スコアや頻度を有意に軽減したというデータが報告されています。これは、鍼刺激が中枢神経系(脳)のバランスに影響を与えているためと考えられています。
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顔面神経の興奮性低下: 鍼が顔面周囲のツボに作用することで、顔面神経の異常な興奮性を低下させる生理的な変化が確認されています。
🚨 重要な点(専門医との連携)
片側顔面痙攣のように血管による神経の圧迫が原因の場合、鍼灸治療で完治させることはできません。
まずは、神経内科や眼科を受診し、正確な診断を受けることが重要です。
当院の鍼灸治療は、専門医の治療を妨げることなく、症状の安定と改善をサポートする位置づけとなります。
3. 当院の具体的な施術と治療戦略
当院では、瞼の痙攣に対し、原因に応じたツボを組み合わせ、穏やかな刺激で神経に働きかけます。
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首肩周りの徹底的な施術: 脳と顔面神経の緊張は、首・肩の凝り(特に後頭部近く)と連動しています。痙攣を悪化させる交感神経の過緊張を抑えるため、首・肩の筋肉を緩め、血流と自律神経の調整を行います。

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鎮静作用のあるツボの使用: 全身の自律神経を整える足三里(胃腸系・全身調整)、太衝(ストレス・肝の興奮緩和)など、研究で有効性が示されているツボに鍼をし、神経系全体の過敏性を抑えます。
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極めて優しい顔面へのアプローチ: 痙攣部位には、刺激が強すぎないよう極細鍼で穏やかにアプローチし、目の周りの筋肉(眼輪筋)の異常な緊張を解放します。
瞼の痙攣は、**「体が非常に疲れているサイン」**です。
神経の過敏な状態を鍼灸治療でリセットし、ストレスに負けない体を取り戻しましょう。
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院
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電話番号: 0557-51-3663
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インターネット予約: [自律神経・眼の不調専門治療のご予約はこちら] (https://kenkounihari.seirin.jp/clinic/1195/reserve)
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駐車場: 完備しております。