肩甲骨の間(いわゆる“背中のコリ”)の痛みは
呼吸が浅くなる、集中力が落ちるなど
生活の質を大きく下げてしまいます。
結論として、
鍼灸で肩甲骨の間の痛みは改善できるケースが多くあります。
ただし、原因によって改善スピードに差があるため、治りやすいケース・時間のかかるケースがあります。
この記事では、鍼灸で改善が見込めるタイプや施術ポイント、当院での施術回数、姿勢改善の流れについてわかりやすくまとめました。
【治りやすいケース】鍼灸で改善が見込める肩甲骨間の痛み
① 筋筋膜性の痛み(姿勢不良・長時間の同じ姿勢)
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デスクワーク
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スマホ作業
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猫背・巻き肩
👉 鍼灸との相性が良く、比較的早く改善します。
② トリガーポイントによる痛み
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肩甲骨内側がズキッと痛い
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押すと再現する痛み
👉 鍼で深部のポイントに直接アプローチすることで改善しやすいです。
③ 呼吸の浅さ・自律神経の乱れ
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背中が張りやすい
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ストレスが強い
👉 鍼灸で交感神経の緊張をやわらげると痛みが軽減します。
【治りにくいケース】時間がかかる肩甲骨間の痛み
① 椎間関節性(胸椎・肋骨の関節がロックしている)
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朝方や動き出しが痛い
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一部の動きでズキッとする
👉 関節モビライゼーション+鍼の組み合わせが有効ですが、改善には回数が必要。
② 長年の猫背・胸椎の硬さ
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何年も続く慢性痛
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呼吸が浅く胸郭が動かない
👉 背骨の動きをつくる段階が必須なので時間がかかる場合があります。
③ 内臓疲労や自律神経の影響が強い場合
👉 全身調整が必要で、改善のステップが複数必要になります。
肩甲骨の間の痛みの原因(まとめ)
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姿勢不良(猫背・巻き肩)
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長時間の座り仕事
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肩甲骨周りの筋緊張(菱形筋・肩甲挙筋・僧帽筋など)
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胸椎の可動性低下
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肋骨の動き不足
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呼吸が浅い・ストレス
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内臓疲労(胃・胆のう・呼吸器)
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歯ぎしり・食いしばり
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スポーツや重労働による疲労
当院(城ヶ崎さくら並木の鍼灸院)の施術ポイント
① 深層筋のトリガーポイント鍼
菱形筋・肩甲挙筋・僧帽筋など、肩甲骨内側の深層にある固いコリに直接アプローチ。
② 背骨(胸椎)・肋骨の関節モビライゼーション
当院では、
胸椎の後方滑り改善、肋骨の可動拡大、肩甲胸郭リズムの改善など、関節モビライゼーションも併用します。
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背骨の動きを改善
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肩甲骨の可動がスムーズになる
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呼吸が深くなり、肩甲骨内側の負荷が軽減
👉 鍼+関節モビライゼーションの組み合わせは、慢性の肩甲骨間痛に非常に有効です。
③ 肋間筋・横隔膜へのアプローチ(呼吸改善)
呼吸が整うと背中の緊張が取れ、痛みの戻りが減ります。
④ 自律神経調整の鍼
過緊張タイプの背中の痛みに大きく効果的。
⑤ 大腰筋など姿勢を支える筋の調整
再発防止には必須のポイントです。
施術回数の目安
軽症:1〜3回
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トリガーポイント性
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姿勢不良による軽い痛み
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仕事後に出る張り
中等度:3〜6回
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数ヶ月続く痛み
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背骨・肋骨の動きが悪い
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呼吸が浅いタイプ
慢性:6〜10回以上
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長年の猫背
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椎間関節性の痛み
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内臓疲労・ストレス要因が多い場合
痛みが改善した後:姿勢改善のための通院目安
痛みが落ち着いた後は、
週1回 × 3〜5回(胸椎・肋骨・骨盤の連動改善)
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良い姿勢が取りやすくなる
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再発しにくい身体が作られる
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仕事や日常での負担が減る
改善の典型パターン(多くの患者様がこの流れ)
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初回:原因を特定(筋・関節・呼吸・自律神経)
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1〜3回:鍼で痛みのコアにアプローチし軽減
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3〜6回:胸椎・肋骨の関節モビライゼーションで動き改善
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5〜10回:呼吸改善+姿勢安定
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症状軽減後:姿勢改善(胸郭・骨盤の連動)
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月1〜2回のメンテナンスで再発予防
院長より(伊東市|城ヶ崎さくら並木の鍼灸院)
肩甲骨の間の痛みは、筋肉のコリだけでなく、
胸椎・肋骨・肩甲胸郭といった関節の動きが悪いことで痛みが固定化しているケースがとても多い症状です。
当院では、
「鍼」「関節モビライゼーション」「自律神経調整」「姿勢改善」
を組み合わせることで、症状の根本改善を目指します。
「長年続いているから無理かも…」という方ほど、一度ご相談ください。