手根管症候群は鍼灸やリハビリで良くなる?保存療法での改善ステージと通院回数の目安|城ヶ崎さくら並木の鍼灸院(伊東市)

手根管症候群は、夜中〜明け方のしびれで目が覚める親指〜中指がジンジンするなど、日常生活の質を大きく下げる症状です。

 


伊東市の鍼灸専門院「城ヶ崎さくら並木の鍼灸院」では、軽〜中等度の手根管症候群に対して、

 


鍼灸(必要に応じて電気鍼)+徒手療法(関節・神経モビライゼーション等)+運動療法

 

を組み合わせた保存療法を行い、改善を目指します。

 

まずは手根管症候群とは?

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は


手首のトンネル(手根管)の中で正中神経が圧迫されることで起こる神経障害です。

  • 親指〜中指、薬指の一部のしびれ

  • 夜中・明け方のしびれや痛み

  • 手を振ると少し楽になる

  • 細かい動きがやりにくい、物を落としやすい

などが代表的な症状です。

症状が進むと、母指球筋がやせてきたり、手術が必要になることもありますが、


軽〜中等度の段階であれば、鍼灸やリハビリを含む保存療法で改善を目指すことができます。


手根管症候群は鍼灸・リハビリで改善できるのか

世界的には、手根管症候群の保存療法として、

  • 夜間のスプリント(装具)

  • 神経・腱エクササイズ

  • リハビリ(関節・筋膜の徒手療法)

  • 鍼灸・電気治療

  • ステロイド注射

などが行われています。

鍼灸については

電気鍼とスプリントを組み合わせた研究や


週2回×数週間の鍼治療で痛みやしびれが軽減した研究

も報告されており


痛み・しびれの軽減や手の使いやすさを高める一つの手段として位置づけられています。


手根管症候群が改善していく4つのステージ

 

当院では、手根管症候群の改善を次の4つのステージでイメージしています。


ステージ1:身体の状態チェック(初回〜1〜2回)

まずは、「本当に手根管症候群なのか」「どの程度の重さなのか」を確認します。

  • しびれの範囲・時間帯

  • 夜間に何度目が覚めるか

  • 細かい作業がどのくらい難しいか

  • 仕事・家事・スマホやPC使用の状況

などを伺い、徒手検査や感覚テストを行います。

この段階で、

  • 夜間スプリントを使うかどうか(これは整形外科でも勧められると思います)

  • 鍼灸・徒手療法・運動療法をどう組み合わせるか

  • まずは何週間・何回くらいを目安にするか

といった治療計画を立てます。


ステージ2:痛み・しびれ安定期(目安:2〜4週間)

ゴール:夜間のしびれ・痛みを減らし、症状の波を落ち着かせること。

  • 鍼灸で手首〜前腕、首肩の緊張を緩める

  • 手根骨・橈骨・尺骨など手首の関節をやさしく動かす

  • 神経・腱体操をご自宅で行っていただく

  • 夜間スプリントで手首の角度を適切に保つ

「夜、前より眠れるようになった」「朝のジンジンが少しマシになってきた」

といった変化が出てくる段階です。


ステージ3:機能回復期(目安:4〜8週間)

 

 

ゴール:日中の家事・仕事がしやすくなること。

この段階では、

  • 鍼灸で痛み・しびれをさらに軽減しながら

  • 神経・腱体操を継続

  • 手首・前腕の筋力トレーニングを少しずつ追加

  • 姿勢や肩〜首まわりの使用パターンも改善

していきます。

長時間のキーボード作業や、重い物を持つ場面でも、

「前ほどつらくない」「休めば回復しやすい」状態を目指します。


ステージ4:安定・再発予防期(8〜12週間〜)

 

 

ゴール:症状をコントロールしながら生活・仕事を続けていける状態。

  • 鍼灸や徒手療法は、2〜4週に1回のメンテナンスへ

  • 作業環境(机の高さ・マウスの持ち方など)の見直し

  • 悪化のサインが出てきたときのセルフケアの確認

「0か100か」ではなく


「ちょっと悪くなっても、自分と施術で立て直していける」状態を目標とします。


通院回数・頻度の“現実的な”目安

軽〜中等度の手根管症候群の場合:

  • 最初の1か月:週1〜2回(3〜6回)

  • 2か月目:週1回(4〜6回)

  • その後:月1〜2回のメンテナンス

トータルで 2〜3か月で7〜12回前後+ご自宅での体操やストレッチ
一つの標準的なイメージです。

もともと姿勢が崩れている方がなりやすい状態なので個人差がある疾患です。

そしてもちろん、重症度やお仕事の内容によって前後しますので、
初回にしっかりご説明いたします。


どんな場合に手術を検討した方が良い?

まずお医者様から手術をすすめられた場合はかなり重症度が高い状態だと言えます。

その他の指標としては

 

 

  • 親指の付け根の筋肉がやせてきている

  • 物を落とすことが多くなっている

  • しびれが一日中強く、感覚がかなり鈍い

  • 保存療法を2〜3か月行っても、ほとんど変化がない

こういった場合は、一度整形外科で手術の適応について相談することも重要です。


城ヶ崎さくら並木の鍼灸院での取り組み

当院では、

  • 鍼灸による痛み・しびれの軽減

  • 手首〜前腕・頸肩の徒手療法

  • 神経・腱の体操の指導

  • 作業環境・生活習慣のアドバイス

を組み合わせて、手根管症候群の改善をサポートしています。

「なるべく手術を避けたい」「まずは保存療法を試したい」という方は、
一度ご相談ください。


■ 最後に院長より

手根管症候群は、早期であれば 手術をせずに改善が期待できるケースも多い 症状です。

当院では、鍼灸(必要に応じて電気鍼)+徒手療法(関節・筋膜調整)+運動指導(神経・腱) を組み合わせ、

「夜もぐっすり眠れる」「細かい作業が楽にできる」状態を目指してサポートします。


しびれが強くなる前に、どうぞお早めにご相談ください。


城ヶ崎さくら並木の鍼灸院(鍼灸専門院)
〒413-0231 静岡県伊東市富戸908‐111 セルティア城ケ崎105
TEL:0557‐51‐3663
HP:https://sakura491.com/
インターネット予約:https://kenkounihari.seirin.jp/clinic/1195/reserve
駐車場:複数台分あり

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