テニス肘(肘の外側の痛み)は、
仕事や家事で手を使い続けるほど長引きやすい症状です。
「湿布してるのに治らない」
「安静にできない」
そんな方ほど、回復の“順番”を知っておくと不安が減り、改善も早くなります。
まず大前提:テニス肘は「使いながら治す」症状
肘の外側は、手首や指を動かす筋肉の付け根です。
仕事(マウス・クリック・工具・荷物)や家事(フライパン・雑巾絞り)で、毎日使われます。
つまり、完全に休ませにくい。
ここが「治らない」と感じやすい最大の理由です。
回復はこの順番で起こることが多い
【ステージ1】炎症・過敏期(痛みが強い時期)
よくある状態
-
物を持つだけでズキッ
-
ペットボトルのフタが痛い
-
朝より夕方のほうがつらい
-
押すとピンポイントで痛い
この時期の目標
“治す”より“悪化させない” が最優先。
やりがちNG
-
痛いところを強く揉む
-
強いストレッチ
-
握力トレ・ダンベルを始める
OKの考え方
-
痛みが増える動作を減らす(回数を減らす)
-
30〜40分ごとに1分休憩
-
手首を反らさない姿勢(特にマウス)
【ステージ2】動作痛期(仕事をすると戻る時期)
よくある状態
-
安静だと楽
-
仕事をすると痛みが戻る
-
ある動作だけが痛い(クリック、雑巾絞りなど)
この時期の目標
“痛みが出る動作をゼロにする”ではなく、量を調整して回復を進める。
目安のルール(重要)
-
その場で痛いかより、翌日に悪化していないか
-
翌日に痛みが増えるなら「負荷が多い」
具体策
-
クリック回数を減らす(ショートカット化)
-
つまむ持ち方をやめる(手のひらで包む)
-
デスク高さを調整し、手首をまっすぐに
【ステージ3】回復期(痛みは軽いが違和感が残る時期)
よくある状態
-
日常は大丈夫
-
重い物や連続作業で違和感
-
押すと少し痛い
この時期の目標
「肘に負担が集中しない体」にすること。
ここでやっと、軽い運動や調整が生きてきます。
具体策
-
前腕の張りを軽く抜く(軽いケア)
-
肩甲骨・肩の動きを取り戻す
-
手首を反らさずに作業できるフォームへ
【ステージ4】再発予防期(治ったつもりで戻る時期)
よくある状態
-
普段は痛くない
-
忙しい週に再燃する
-
「治ったと思ったのに…」となる
この時期の目標
再燃のスイッチを消すこと。
再発する人の共通点はシンプルで、
“痛みが消えた=元の使い方に戻す” です。
具体策
-
仕事量が増える週は、休憩頻度を増やす
-
痛み0でも、握り込み癖は戻さない
-
月1回程度でメンテナンスできる状態を目指す
「仕事で治らない」人がハマる落とし穴3つ
① 痛いところだけ揉んでいる
原因は肘だけでなく、前腕の張り・手首の反り・肩の硬さが絡むことが多いです。
② “週末だけケア”でリセット
平日で積み上がった負担は、週末だけでは相殺できないことがあります。
鍵は 毎日の小さな調整 です。
③ 痛みが減った瞬間に、元の生活へ
回復期〜再発予防期が最重要です。
悪化サイン(この場合は無理しない)
-
物を持つだけで痛みが強くなる
-
痛みが肘から前腕に広がる
-
夜間痛が出てきた
-
しびれを伴う
-
週ごとに確実に悪化している
この場合は、セルフケアより「状態整理」を優先した方が早いです。
まとめ
テニス肘は、仕事をしながら治すぶん
回復ステージを踏むことが重要です。
-
ステージ1:悪化させない
-
ステージ2:負荷を調整しながら回復
-
ステージ3:肘に集中しない体へ
-
ステージ4:再燃スイッチを消す
「今どの段階か」が分かると、やるべきことが明確になります。