はい、使用する鍼は中国鍼がほとんどです
こんにちは、伊東市鍼灸専門・城ケ崎さくら並木の鍼灸院の増田です。
この質問の本当の意図は
鍼の刺激があるか無いか
だと思います。
ズバリ、刺激がある鍼治療をしています
私は<霊枢>という大昔の本に書いてある「気至有効」
つまり「響き」があって有効だという考えを
自分の身体からはじまり、多くの患者さんで実践してきました。
対して日本の多くの鍼灸師は
「響き」などの感覚は無駄な痛みである
と排斥しています
私は嫌われてもいいから効果を出して改善したいという思いと
日本式の鍼で自分の身体が治らなかった経験から
「響き」という刺激を重視した鍼をしています。
では中国鍼を使うメリットは?
1.急性疼痛へ施術できる
ぎっくり腰など急性の痛みに対して効果が現れやすい
2.筋肉への作用
日本鍼よりも筋肉を緩める効果が高いとされています。
肩こりや体の痛みなど、筋肉に関する症状に効果的です。
3.鍼が柔らかいので太い鍼が使える
柔らかいため皮膚に入れる時の痛みが比較的少ない
そのため太い鍼で多くの効果を出しやすい
4.整形外科的疾患への適応
整形外科で扱うような筋骨格系の症状に対して効果が高いとされています。
対して日本の鍼は精神的(気のせいといわれるような)ものに力を発揮しやすい
5.自由度の高い施術ができる
ツボ以外にも筋肉や神経反応点を用いるなど
施術の自由度が高いつまり応用範囲が広い
これらのメリットにより、中国鍼は特に急性の痛みや筋肉の問題に対して効果的であり、即効性のある治療を行う際に適しているといえます。
逆に和鍼(日本の鍼)の強みは
1.繊細な施術が得意
和鍼は中国針と比べて短く細いため、より繊細な施術が可能
特に顔や頭皮など敏感な部位での施術に適しています
2.チクっとしにくい
とても細い鍼を使用するため、皮膚への刺激が比較的穏やかです
鍼に慣れていない患者にも受け入れやすい特徴があります
3.美容分野での活用
細い鍼を使用するため、美容鍼として顔面や頭皮の施術に適する
内出血のリスクを最小限に抑えることができます
4.動物への応用
細く短い鍼は、言葉が通じず痛みに敏感な動物への施術にも適しています
5.不定愁訴改善への可能性
特に女性特有の悩みや、ストレス関連の症状に対して効果が期待されています
6.日常的なケアとしての利用
病気を治すという目的だけでなく、日々のケアや健康維持のツールとしても活用されています。
これらの強みにより、和鍼は繊細で痛みの少ない施術を可能にし、幅広い分野での活用が期待されています。
言い換えると
中国鍼は様々な症状を積極的に取り除く時に使いやすい
和鍼は健康維持ツールとして使い、
身体が調子よければいつのまにか腰痛はなくなっている、
といったスタンスで行うことが多い印象です。