【専門家が解説】低周波治療器は腰痛に効果があるの?仕組みと注意点を解説

 

 

腰痛に悩む方の中には

 

「低周波治療器って効果あるの?」

 

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

 

整形外科や整骨院、そしてご家庭でもよく使われている低周波治療器ですが

 

その仕組みや効果を正しく理解して使うことが大切です。

 

この記事では、鍼灸の専門家の視点から

 

低周波治療器が腰痛にどのように働きかけるのか

 

どんなタイプの腰痛に向いているのか

 

また注意点についても詳しく解説します。

低周波治療器とは?

 

低周波治療器は、皮膚に電気刺激を与えることで筋肉を収縮・弛緩させ

血流を促進しながら痛みを和らげる医療機器です。

家庭用の簡易タイプから、医療機関で使用される高性能タイプまでさまざまな種類があります。

低周波治療器が腰痛に効く3つの理由

1. 筋肉の緊張をほぐす

腰痛の多くは、筋肉のこわばりや過緊張が原因です。

低周波治療器は筋肉に微弱な電気刺激を与えることで、リズミカルに収縮と弛緩を繰り返し、血行を促進。

これにより、筋肉の緊張を和らげ、腰の重だるさや痛みを軽減します。

2. 痛みの伝達をブロックする

低周波治療は、神経に働きかけて「痛みの信号」を脳に伝わりにくくする効果があります(※ゲートコントロール理論)。

特に慢性的な鈍い痛みに対しては、一時的な鎮痛効果が期待できます。

3. 血行促進で回復をサポート

 

血流が良くなることで、疲労物質や炎症物質の排出が促され、組織の回復力が高まります。

腰の重さやだるさの改善にもつながります。

どんな腰痛に効果があるの?

 

 

低周波治療器は、以下のような腰痛に対して効果が期待できます

  • 筋肉疲労や姿勢の崩れによる慢性腰痛(血行促進とゲートコントロール)
  • デスクワークや運動不足による腰のこり(血行促進)
  • ぎっくり腰の回復期(急性期を過ぎた頃)

注意したいポイント

 

低周波治療器は便利なアイテムですが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。

【使用上の注意】

  • 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、神経を圧迫するタイプの腰痛には適さない場合があります。
  • 刺激が強すぎると悪化することもあるため、使用時間や強度は控えめに。
  • ペースメーカー装着中の方、妊娠中の方、重い心臓疾患のある方は使用を避けてください。

不安な場合は、医療機関や専門家に相談してから使用するのが安心です。

逆に効いた実感のない理由

 

 

よく質問を受ける部分です。

実は低周波は皮膚抵抗で深くまで刺激が届かないんです。

家庭用だと皮下1センチほど、業務用でも2~3センチと言われています。

そのため腰奥深くなどには無効であるため満足が得にくい場合が多々あります。

そして腰痛の原因は当院の、あくまで当院のですが統計上は

腰の奥にあるインナーマッスルや骨のつなぎ目(関節)あたりに多いんです。

しかし当院では次の方法で奥深くまで刺激を届けることができます。

鍼灸と低周波を組み合わせると、さらに効果的!

 

 

当院では、鍼灸と低周波を組み合わせた「低周波鍼通電療法」も行っております。

 

これは、ツボに刺した鍼に低周波を流すことで、深部の筋肉や神経までしっかりアプローチできる治療法です。

 

一般的なパッドタイプの低周波治療器では届きにくい深層のコリや痛みにも高い効果が期待できます。

まとめ

 

 

低周波治療器は、正しく使えば腰痛に対してとても有効なツールです。

ただし、すべての腰痛に効くわけではないため、原因を見極めて使用することが重要です。

腰痛でお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。

鍼灸と低周波を組み合わせた施術で、つらい痛みを根本から改善するお手伝いをいたします。

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