五十肩に鍼通電療法は効く?
痛み・可動域の悩みを改善する鍼灸治療の効果とは
「肩が上がらない」「夜になるとズキズキ痛む」…
それはもしかすると五十肩(肩関節周囲炎)かもしれません。
五十肩は自然に治るといわれることもありますが、
回復まで1年以上かかるケースも多く、日常生活に支障をきたすことも。
そんな五十肩の改善に、鍼通電療法が高い効果を発揮することをご存じでしょうか?
この記事では、鍼通電療法が五十肩の痛みや可動域制限にどう作用するのか、鍼灸師の視点からわかりやすく解説します。
五十肩とは?
放置しても治るって聞いたけど?
五十肩(正式名称:肩関節周囲炎)は、肩の関節まわりに炎症が起きることで次のような症状が現れます
- 腕が上がらない・回らない
- 夜間にズキズキとした痛みがある
- 洗濯物を干す、髪を結ぶなど日常動作が困難になる
原因は明確でないことも多く、炎症や関節包の癒着(こわばり)が関係していると考えられています。
仮に放置した場合は痛みが減少しても動かなく(可動域制限)なって完全に昔のように戻るわけではありません。
鍼通電療法が五十肩に効果的な3つの理由
① 炎症による痛みをやわらげる
鍼通電療法では、低周波の電気刺激によりエンドルフィンやセロトニンなどの鎮痛物質が体内に分泌され、痛みを抑える作用が期待できます。
特に夜間の痛みの緩和に有効です。
② 筋肉の緊張を緩め、可動域を改善
肩まわりの筋肉(棘上筋、三角筋など)が固くなって動かしづらくなっているケースでは、深部筋に直接アプローチする鍼通電療法で筋肉の緊張をほぐし、可動域を広げる効果があります。
③ 血流を促進し、自然治癒力を高める
電気刺激により患部の血流が改善し、組織修復や老廃物の排出が促されます。これにより、自然回復よりも早い改善が期待できます。
どんな症状の五十肩におすすめ?
鍼通電療法は以下のような五十肩の症状に特に効果が期待できます
- 腕が水平より上に上がらない
- 夜間、肩の痛みで眠れない
- 動かすとズキッと痛む
- 湿布や痛み止めで効果が出ない
- 運動療法が思うように進まない
当院の鍼通電療法(施術例)
- 肩の前・後・上部に鍼を刺入
- 鍼に電極を接続し、低周波電流を15〜25分流す
- 刺激は「ピクピク動く」程度に調整可能
- 週1〜2回の施術を数週間継続で効果を実感しやすい
副作用や注意点
鍼通電療法は副作用の少ない施術ですが、以下のような反応が出ることもあります
- 施術後に軽い筋肉痛や倦怠感
- まれに内出血(数日で自然に消失)
- 急性炎症が強い時期には施術を控えることもあります
まとめ:五十肩は早めの対処がカギ!
五十肩は放置すると関節が固まって動かなくなるリスクもある症状です。
鍼通電療法は、痛みを緩和しながら可動域改善を図れるため、自然経過よりも早期回復が期待できる方法です。
当院では、国家資格を持つ鍼灸師が丁寧なカウンセリングと施術を行っております。
「この痛み、いつまで続くの?」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
痛みのない、自由に動かせる肩を取り戻すお手伝いをさせていただきます。