関節リウマチ(RA)のつらい症状
鍼灸ではどう対応しているの?
関節の痛み、腫れ、朝のこわばり…。
関節リウマチ(RA)は、日常生活に大きな支障をきたす慢性疾患です。
最近は薬による治療の成績は優秀で関節が変形することは少なくなってきましたが
天候や体調によって痛みやこわばりが出てくることもあり
「できるだけ自然な方法で症状を和らげたい」
とお考えの方も多いのではないでしょうか?
昔からそのような方の選択肢の1つとしてあるのが鍼とお灸です。
関節リウマチとは?
関節リウマチは、免疫の異常によって関節の内側に炎症が起こり、
痛みや腫れ、関節の破壊へと進行してしまう自己免疫疾患です。
主な症状:
- 朝の手足のこわばり(30分以上続く)
- 左右対称に起こる関節の腫れや痛み
- 疲労感、微熱、体重減少などの全身症状
鍼灸はリウマチにどう作用するの?
鍼灸には、以下のような作用があるとされています。
- 免疫バランスを整える(炎症性サイトカインの抑制)
- 痛みの緩和(内因性オピオイドの分泌促進)
- 関節の可動域改善
- 自律神経の安定による全身症状の軽減
臨床研究でも注目されています
いくつかの研究では、関節リウマチに対する鍼灸治療の有効性が報告されています。
参考文献①:
Wang, C. et al. (2008). Acupuncture for patients with rheumatoid arthritis: a systematic review.
Arthritis & Rheumatism, 59(9), 1249-1256.
→ 鍼灸治療により、関節の痛み・こわばり・炎症マーカー(CRP)の改善が見られたと報告。
参考文献②:
Kong, L. et al. (2019). Electroacupuncture improves inflammation in patients with RA.
Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine.
→ 電気鍼により、TNF-αやIL-6の低下が確認され、炎症反応が抑えられた。
どんなツボを使うの?
当院では、全身のバランスを整えつつ、痛みのある関節に対応する経穴を選びます。
- 合谷(ごうこく):免疫調整と鎮痛効果
- 曲池(きょくち):腕の痛みと炎症緩和
- 足三里(あしさんり):全身の免疫力を高める
- 阿是穴(あぜけつ):圧痛点への局所アプローチ
基本的にRAの鍼やお灸は痛いところにできるだけ痛くないようにすると有効です。
治療頻度の目安
RAの治療は、週1回程度の継続治療が目安です。
薬は必ず服用必要です。
併用しながら、体への負担を軽減し、自己治癒力を高めていくアプローチとなります。
こんな方におすすめです
- 薬だけでなく自然な方法でも改善したい
- 副作用が気になる
- 痛みやこわばりがつらい
- 気圧や天気で症状が悪化しやすい
まとめ
鍼灸で体の内側からやさしくケア
関節リウマチは、完治が難しい病気だからこそ、心身のバランスを整えるケアが大切です。
鍼灸は、副作用の少ないやさしい治療法として、世界的にも注目されています。
伊東市周辺で関節リウマチの鍼灸治療をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。