尿管結石の激痛に鍼灸は効く?研究データに基づく自然療法の可能性

 

 

「突然のわき腹の激痛で救急車を呼んだ」

 

――それほどまでに強烈な痛みを引き起こすのが尿管結石です。

 

この痛みに対して、鍼灸による自然療法のデータが存在します

 

本記事では、鍼灸が尿管結石にどのように作用するのか

 

また信頼できる研究データについてご紹介します。

 

ギックリ腰と似たような激痛のため、たまにご来院いただいています。

 

が、結石があることが分かっている場合は

 

まずはお医者さんに行くことをおすすめします。

尿管結石とは?

 

 

腎臓から膀胱までの間を通る「尿管」に石(結石)が詰まる状態です

 

詰まりによって尿の流れが遮られ、

 

腎臓に尿がたまり、強烈な痛み(疝痛)が発生します。

尿管結石の痛みの特徴

 

 

  • 突然始まる激しいわき腹や下腹部の痛み
  • じっとしていられず、のたうち回ることも
  • 波のように強くなったり弱くなったりする(疝痛発作)
  • 吐き気や嘔吐を伴うことが多い
  • 血尿や頻尿を伴う場合もある

この記事をとりあげた原因はギックリ腰とまちがえる場合があるからです。

鍼灸はどう作用するのか?

 

 

鍼灸には以下のような作用があるとされています:

 

 

  • 内因性オピオイド分泌を促し、痛みを和らげる
  • 交感神経を抑制し、尿管の痙攣を緩和
  • 尿管の蠕動運動を促進し、排石を助ける

信頼できる研究・文献

① 中国の臨床研究(Zhou et al., 2013)

 

 

尿管結石患者90例を「鍼灸+鎮痛薬」群と「鎮痛薬単独」群に分けて比較したところ、鍼灸群は以下の点で優れていました:

 

 

  • 痛みの軽減が早い
  • 排石率が高い
  • 鎮痛薬の使用量が少ない

使用ツボ例:腎兪、志室、中極、気海 など

② 台湾のRCT(Liu et al., 2015)

 

 

耳鍼を用いた研究では、プラセボ群に比べてVASスコア(痛みの自覚度)が有意に改善し、鎮痛薬の使用も30%減少したと報告されています。

③ 日本の症例報告(全日本鍼灸学会誌)

 

 

背部・腹部の特定ツボに鍼を行い、1週間で排石が確認され、痛みが消失した事例も報告されています。

注意点とまとめ

 

 

  • 鍼灸は補完療法として位置づけられており、緊急処置が必要なケースでは医療機関の診察が優先されます。
  • しかし、痛みの軽減や排石促進に役立つ可能性があり、薬に頼りすぎずに自然療法を取り入れたい方には選択肢の一つとして有効です。

 

 

尿管結石の痛みにお悩みの方、自然な方法で少しでも和らげたい方は、ぜひ一度鍼灸を検討してみてください。

 

 

当院では尿管結石に対応した鍼灸施術も行っております。

 

お気軽にご相談ください。

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