太ももの痛みと「大腿神経痛」とは?
太ももの前側や外側に感じる痛みやしびれの多くは
ふとももの筋肉の使い過ぎや
大腿神経痛(だいたいしんけいつう)によるものがあります。
大腿神経は腰椎から骨盤を通り、太ももの前面に分布する神経で
股関節の動きや膝の伸展にも関与しています。
この神経が何らかの原因で圧迫されたり炎症を起こすと、以下のような症状が現れます:
- 太ももの前側がピリピリとしびれる
- 立ち上がるときや歩行時に痛む
- 膝の力が入りにくい
太ももの痛みの主な原因
太ももの痛みは大腿神経痛以外にも、以下のような原因が考えられます:
- 腰椎椎間板ヘルニア:神経根が圧迫されて神経痛が出ることがあります。
- 筋肉の緊張(大腿直筋・腸腰筋・梨状筋):神経の通り道である筋肉が硬くなると、神経を圧迫して痛みを引き起こします。
- 糖尿病性ニューロパチー:神経の代謝障害による痛み。
- 姿勢不良や長時間の座位:特に骨盤周囲の筋緊張が高まることで神経に影響します。
鍼灸によるアプローチ
鍼灸は、神経痛や筋肉由来の痛みに対して自然治癒力を引き出す施術として効果が期待されています。
1. 神経の圧迫緩和
筋肉の緊張を緩めることで神経の圧迫を解消します。
特に、腸腰筋・縫工筋・大腿直筋などの深部筋にアプローチすることで、
痛みの根本に働きかけます。
2. 血流改善と痛み物質の排出
鍼刺激によって局所の血流が改善され、
発痛物質(ブラジキニン・ヒスタミンなど)の排出が促されます。
3. 中枢神経系への影響
鍼刺激は脳や脊髄の痛みの伝達経路を調整する作用があり、痛みの感じ方を和らげると考えられています。
実際に、大腿神経痛に対して鍼灸治療を受けた患者さんからは、
「しびれが軽くなった」「歩くのが楽になった」というお声をいただいています。
施術期間の目安
症状の程度によりますが、週1回の施術を4~6週間継続することで、効果が現れやすくなります。
慢性的な痛みの場合は3ヶ月以上かけて体質改善を図ることもあります。
参考データ・文献
- 日本鍼灸師会「神経痛に対する鍼灸のエビデンス」
(https://www.hariq.or.jp) - Gadau, M. et al. (2014). “Acupuncture for the treatment of peripheral neuropathy: a systematic review and meta-analysis.” European Journal of Neurology.
- 日本整形外科学会「腰椎由来の神経症状の診断ガイドライン」
太ももの痛みにお悩みの方へ
「もう年だから…」とあきらめる前に、まずはご相談ください。伊東市の鍼灸専門院「城ヶ崎さくら並木の鍼灸院」では、症状に合わせた丁寧なカウンセリングと施術を行っています。
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