「リハビリしてるけど痛みが…」そう感じたら。整形外科リハビリと鍼灸、それぞれの目的と相性【伊東市の鍼灸院】

「整形外科でリハビリに真面目に通っているのに、痛みがスッキリしない…」

 

伊東市にお住まいのあなたも、もしそう感じているなら、それは決して珍しいことではありません。

 

 

当院にも、

 

 

「リハビリだけでは改善しなくて…」

 

 

とご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。

 

 

整形外科のリハビリと鍼灸治療は、

 

 

どちらも体の不調を改善するための素晴らしい治療法です。

 

 

しかし、その

 

 

 

「理念」「目的」「得意な効果」

 

 

には明確な違いがあります。

 

 

今回は、それぞれの治療法の役割を分かりやすく解説し、

 

 

あなたの痛みをセラピストは、どうとらえているのか

 

 

そして鍼灸がどのように力になれるのかをお伝えします。

 

 


1. 整形外科リハビリの「理念」と「目的」

 

整形外科のリハビリは、主に西洋医学的な視点に基づいています。

 

  • 理念:
    • 体の構造(骨、筋肉、関節など)を解剖学的に捉え、損傷した部位の機能回復や、失われた運動能力の再獲得を目指します。
    • 病気や怪我によって低下した身体能力を、科学的な根拠に基づいて最大限に引き上げ、日常生活や社会生活への復帰をサポートします。
  • 主な目的:
    • 損傷部位の回復: 骨折や手術後、捻挫などで傷ついた部位の回復を促進します。
    • 筋力・関節可動域の改善: 弱った筋肉を鍛えたり、硬くなった関節の動きを広げたりします。
    • 動作の習得・再学習: 正しい体の使い方を指導し、歩行や立ち上がりなどの基本動作をスムーズにします。
    • 痛みの軽減: 運動や物理療法を通じて痛みを和らげます。

 

 

私見

 

ポイントとしてはリハビリの特徴は

 

自立のサポート

 

というところです。

 

私もリハビリテーションの理念を習いましたが

 

患者様の自立が目的であり

 

セラピストが治すという考えは出てきませんでした。

 

 

あくまで患者様自身が自分を治すのです。

 

そのため

 

「これをやっておいてください」だったり

 

「自宅で自分で」できる運動療法が多くを占めます。

 

リハビリは、スポーツによる怪我からの復帰や、手術後の機能回復において非常に大きな力を発揮します。

 

しかし、受け身(リハビリの先生が治してくれるという考え)であると効果を感じにくいといったケースも出てきます。

 

 


2. 鍼灸治療の「理念」と「目的」

 

 

一方、鍼灸治療は東洋医学の「全体観」という理念を根幹としています。

  • 理念:
    • 体は頭からつま先まで、そして内臓や心までがすべてつながり、影響し合っている一つの**「生命体」**と捉えます。
    • 症状が出ている部位だけでなく、その奥にある**「根本的な原因」**(例えば、血行不良、自律神経の乱れ、内臓の不調、ストレスなど)を探り、体全体のバランスを整えることを目指します。
    • 「病を治す」だけでなく、「病気になりにくい体を作る(未病治)」ことを重視します。
  • 主な目的:
    • 自然治癒力の活性化: 鍼や灸の刺激を通じて、人間が本来持っている「自分で治す力」=自然治癒力を最大限に引き出します。
    • 鎮痛・筋緊張の緩和: 凝り固まった筋肉の深部に直接アプローチし、血流を劇的に改善することで痛みを和らげます。
    • 自律神経の調整: ストレスや不規則な生活で乱れがちな自律神経のバランスを整え、不眠やだるさ、冷えなどの全身症状を改善します。
    • 体質改善: 体全体の「気・血・水」の巡りを良くし、内側から健康な状態へと導き、症状の再発を防ぎます。

 

 

私見

 

鍼灸は健康保険がほぼ使えません

 

なので(私が特に思っていることですが)

治さなきゃ治療院はつぶれる

 

危機感を常に持って施術しています。

 

なのでどうしても鍼灸師が治すと意気込みがちかなぁ

 

と、思っています。

 

名目上はリハビリと同じく

 

患者様が主役で、お手伝いをするのが鍼灸という謙虚な姿勢が大事ですが・・・

 

人に嫌なこと(身体にはりをさすんですよ!)をして

 

保険のきかない代金をいただくんですから

 

謙虚でサポートだけ、だとマッサージや整体で人気をとるしかなくなります。

 


3. だから「リハビリしてるのに治らない」と感じるのかも

 

 

リハビリと鍼灸、どちらも痛みや不調の改善を目指しますが

 

アプローチの出発点が異なるため

 

以下のような状況で「リハビリだけでは物足りない」と感じることがあります。

 

  • 痛みの原因が「機能」だけでなく「血流や自律神経」にある場合:
    • リハビリで筋力がついても、血流が悪い、自律神経が乱れているといった根本的な問題が残っていると、慢性的な痛みやコリが持続することがあります。鍼灸はこれらのアプローチが得意です。
  • 「凝り」や「だるさ」が強く残る場合:
    • リハビリは運動による機能改善が主ですが、鍼灸は深部の筋肉の緊張を直接緩め、疲労物質の排出を促すことで、頑固な凝りやだるさに効果を発揮します。
  • ストレスや不眠など心身のバランスが崩れている場合:
    • 自律神経の乱れは、痛みを悪化させたり、回復を遅らせたりします。鍼灸は自律神経のバランスを整え、心身のリラックスを促すことで、治療効果を高めます。

4. リハビリと鍼灸の「最高の相乗効果」

 

整形外科のリハビリと鍼灸治療は、先述した通り実はかなり内容が違うものですが、登る山(目的は患者様の回復)は同じです。

 

決して対立するものではなく、

 

お互いの得意分野を補完し合う

 

「最高の組み合わせ」

 

となり得ます。

 

 

  • 鍼灸で「土台を整える」:
    • まず鍼灸で痛みや炎症を和らげ、筋肉の過度な緊張を緩め、血行を改善し、自律神経のバランスを整えることで、体がリハビリを受け入れやすい「土台」を作ります。痛みが和らぐことで、リハビリへの意欲も高まります。
  • リハビリで「機能を再構築する」:
    • 痛みが軽減され、体が柔軟になった状態で、リハビリによって正しい体の使い方や筋力を強化します。これにより、効果的に機能が回復し、痛みの再発予防にもつながります。

 

 

伊東市にある当院では、

 

「リハビリに通っているけど、なかなか良くならない」

 

というお悩みに真摯に向き合います。

 

あなたの体の状態を東洋医学的な視点から詳しく診断し、

 

リハビリでは届きにくい部分にアプローチすることで、

 

痛みのない快適な毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

 

ぜひ一度、城ヶ崎さくら並木の鍼灸院にご相談ください。

 

あなたの不調を、多角的な視点から改善へと導くためにリハビリの勉強も怠っていません。

 

ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトからお気軽にどうぞ。

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