「鍼灸って、ずっと通い続けないといけないんでしょ?」
「お金も時間もかかるから、続けられるか不安…」
伊東市にある城ヶ崎さくら並木の鍼灸院にも、このようなご質問をいただくことがよくあります。
そして今日は「前行ってた所では、ずっと通い続けないと意味がなくなると言われたけど本当?」という質問を受けて、このブログを書きました。
初めて鍼灸治療を受ける方や、慢性的な不調に悩んでいる方にとって、通院ペースは大きな不安要素ですよね。
結論からお伝えすると、当院では
「症状が改善するにつれて、通院のペースを徐々に減らしていく」ことを提案して施術をしています。
今回は、なぜ最初はある程度のペースで通っていただく必要があるのか、
そして「ずっと通い続ける」ことへの本当の考え方を、鍼灸師の立場から正直にお伝えします。
なぜ当院は「週1回」のペースがおすすめしているのか?
鍼灸治療は残念ながら、薬のように飲んだらすぐに治る、というパターンの治り方をする疾患は少ないです。
血流をよくしながら、身体が本来持っている「自然治癒力」を高め、根本から健康な状態に戻すことをサポートするのが本質だと考えています。
この自然治癒力を効果的に高めるためには、最初の段階で集中的なアプローチが必要です。
1. 身体に「良い状態」を定着させるため
一度の施術で身体が軽くなっても、これまでの不調の原因(姿勢の悪さ、血行不良など)はまだ残っています。
週1回のペースで治療を続けることで、身体は「良い状態」を繰り返し体験し、徐々にそれを習慣として記憶していきます。
これにより、症状が再発しにくい身体へと変わっていきます。
2. 症状の「連鎖」を断ち切るため
慢性的な肩こりや腰痛は、痛みが痛みを呼ぶ悪循環に陥っています。
最初の集中的な治療は、この悪循環を断ち切り、良いサイクルへと切り替えるための大切な期間です。
3. 身体の変化を見極めるため
短い間隔で施術を行うことで、鍼灸師はあなたの身体が治療に対してどのように反応しているかを細かく把握できます。
これにより、その日の体調や症状の変化に合わせて施術を調整し、オーダーメイドの治療計画をより効果的に進めることができます。
「患者様のため」に決める、卒業までの道のり
当院の考え方は、最初から「3ヶ月間、毎週通ってください」といった画一的なものではありません。
1. 改善期:症状が強い時期(週1〜2回) つらい症状を早く緩和させるために、集中的に施術を行います。
2. 安定期:症状が落ち着いてきた時期(2週に1回〜月1回) 痛みが和らいできたら、徐々に間隔を空けていきます。身体が自力で良い状態を維持できるようになることを目指します。
3. メンテナンス・予防期:卒業後も健康を保つ時期(1〜2ヶ月に1回) 症状がほとんど気にならなくなったら、通院は「治療」から「メンテナンス」へと変わります。疲れがたまる前に身体のバランスを整えたり、季節の変わり目の不調を予防したりする目的で、ご自身のペースで通っていただけます。
「ずっと通う」という考えは「予防」のため
最初に申し上げますと、当院では「(ずっと)通うこと」を強制したり提案したりはしませんのでご安心ください。
当院の施術が健康維持にご必要だと判断いただきましたらメンテナンスとして通うことは有益だとお伝えしています。
そのうえで一般的に鍼灸院で「ずっと通い続ける」ということを提案することは「治療」のためではなく患者様の「健康維持」のためだと考えています。(当院では「ずっと」は提案しません)
美容室や歯医者さんに定期的に通うのと同じように、
鍼灸院も身体のチェックやメンテナンスのために通う価値のある場所だと考えています。
当院ももちろん、その価値を感じていただける場所であろうと奮闘しています。
そして、今回のご相談「ずっと通うべき?」に関しては、
患者様の状態に関係なく通うことを強制する治療院じゃなければ、それなりの考えで提案しているかも(知らんけど)とお答えしました。
本当に患者様本位の鍼灸院や整体院が増えたらいいなぁ、と思いました。
当院にも価値を感じていただいているのか、ご自身の身体を労わるために、月に一度のメンテナンスとしてご来院される方も多くいらっしゃいます。
当院は、患者様の身体がご自身の力で健康を維持できるようになることを目標としています。
改めて申し上げますが、無理な通院を強いることはありませんので、どうぞご安心ください。
回数券やサブスクを売りつけもしません(そもそも作らないようにしています)
伊東市で、あなたの身体に合わせた最適な鍼灸治療をお探しなら、ぜひ城ヶ崎さくら並木の鍼灸院にご相談ください。
ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトからお気軽にどうぞ。