リウマチに鍼灸は有効?論文から見る効果と正しい向き合い方【伊東市】

「リウマチの治療を受けているけど、関節の痛みがなかなか引かない…」

 

「鍼灸がリウマチに効くって聞いたけど、本当なの?」

 

最近インターネット広告で「あなたもリウマチ専門鍼灸院を経営して一儲けしませんか?」というものが出てきたと患者様から言われたので、この記事を書きました。

 

まず言えることは、関節リウマチの治療は

 

薬物療法が基本

 

です。

 

昔は薬で進行を止めれなかった時代には

 

鍼灸は温泉などと共にリウマチの対抗手段であり

 

その名残で鍼灸の保険治療の項目に名を連ねています。

 

しかし現在では薬物療法を補完する有効な代替療法として、考えるのが正解で、薬をやめることはおすすめができないというのが私の感想です。

 

だって昔も鍼やお灸をしても進行が止められなかった事実がありますし・・・

 

しかし、鍼灸+リウマチに関するかなりの有効データは存在しているのは事実です。

 

今回は、リウマチと鍼灸に関する論文やデータを基に、その効果と、治療とどのように向き合っていくべきかについて解説します。

 


WHOも認める鍼灸の有効性

 

**WHO(世界保健機関)**は、関節リウマチを鍼灸の有効性が認められる疾患の一つとしています。

 

多くの研究や臨床データが、鍼灸がリウマチの症状改善に貢献する可能性を示唆しています。

 

複数のメタアナリシス(複数の論文を統合・分析した研究)によると、西洋医学の薬物療法と鍼灸を併用することで、単独の治療よりも高い効果が得られることが報告されています。

 

 

具体的には、以下のような効果が論文で示されています。

 

 

  • 痛みの軽減: 鍼灸の鎮痛作用により、関節の痛みが和らぎ、QOL(生活の質)が向上します。
  • 炎症の抑制: 鍼灸が炎症を引き起こすサイトカイン(TNF-α、IL-6など)の産生を抑える作用や、免疫系のバランスを整える作用が報告されています。
  • 関節機能の改善: 痛みやこわばりが和らぐことで、関節の可動域が広がり、日常生活動作が楽になることが期待できます。

リウマチに鍼灸が効くメカニズム

 

鍼灸がリウマチに作用する主なメカニズムは、東洋医学と西洋医学の両方の視点から説明できます。

 

 

  • 血行促進: 鍼の刺激が全身の血行を促進することで、関節に溜まった炎症物質や老廃物が排出されやすくなります。
  • 免疫系の調整: 鍼灸は自律神経に働きかけ、免疫系の過剰な反応を抑制し、バランスを整えることで、関節が攻撃されるのを防ぎます。
  • 鎮痛作用: 鍼の刺激によって、脳内でエンドルフィンなどの天然の鎮痛物質が分泌され、痛みの感覚を和らげます。

大切なのは「正しい併用」

 

鍼灸は、リウマチの根本的な原因を解決するものではなく、あくまで薬物療法を補完し、つらい症状を和らげるためのものです。

 

 

当院では、以下の考えに基づいて施術を行います。

 

 

  1. 薬物療法が基本: まずは専門医の診断を受け、適切な薬物療法を継続することが最も重要です。
  2. 鍼灸で補完: その上で、薬だけでは改善しきれない痛みやこわばりに対して、鍼灸でアプローチします。
  3. QOL向上を目指す: 身体のつらさを和らげることで、日常生活をより快適に過ごせるようサポートします。

 

 

「薬を飲んでも痛みが引かない…」

 

「この痛みを少しでも楽にしたい…」

 

 

そんなお悩みをお持ちの方は、伊東市にある当院にご相談ください。

 

またリウマチ専門鍼灸院が近くにできたとしても、あくまで鍼灸単独でなんとかしようとせず、うまく西洋・東洋の医学的知恵を使いながらQOLを保つという視点で利用するのが後悔しないと思います。

 

当院は今後も東洋医学のプロとして、あなたのリウマチ治療をサポートし、痛みのない軽やかな日常を取り戻すお手伝いをします。

 

 

ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブサイトからお気軽にどうぞ。

電話:0557-51-3663

ホームページhttps://sakura491.com/

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