ランニングやスポーツ中に、「ブチッ」という音とともに激しい痛みが走る。
それは、筋肉が部分的に断裂する「肉離れ」かもしれません。
つらい肉離れからの回復には、適切な処置と治療が非常に重要です。
今回は、肉離れの正しい治し方と
鍼灸治療がどのように回復を早めるのかについて解説します。
まずはこれ!肉離れの定番応急処置
「RICE(ライス)処置」
肉離れを起こしてしまったら、まずは痛みが悪化しないように、すぐに適切な応急処置を行いましょう。
RICE(ライス)処置は、スポーツ現場で広く用いられる応急処置法です。
- Rest(安静):すぐに運動を中止し、患部を動かさないようにします。
- Ice(冷却):氷嚢などで患部を冷やし、炎症と痛みを抑えます。
- Compression(圧迫):弾性包帯などで患部を適度に圧迫し、内出血や腫れを防ぎます。
- Elevation(挙上):患部を心臓より高い位置に上げ、内出血や腫れを防ぎます。
このRICE処置を、受傷後24〜72時間以内に適切に行うことが、その後の回復に大きく影響します。
なぜ鍼灸が肉離れに有効なのか?
科学的根拠を解説
RICE処置の後は、本格的な治療で筋肉の回復を促すことが大切です。
実は、肉離れに対する鍼灸の効果は、科学的な研究でも示されています。
明治国際医療大学の鍼灸学部の研究では、肉離れを起こした動物(ラット)に**鍼通電(電気を流す鍼)**を行うことで、筋肉の収縮力や痛みが早く回復することが確認されています。
この研究は、鍼灸が損傷した筋肉の回復を早めることを裏付けるものです。
当院では、この研究結果も参考に、肉離れの治療に鍼灸を取り入れています。鍼灸が肉離れに有効な理由は、主に以下の3つです。
- 血行促進による治癒促進 鍼を打つことで、損傷した患部の血行が促進されます。血流が改善されると、筋肉の修復に必要な栄養素や酸素が届けられやすくなり、組織の回復が早まります。
- 鎮痛作用で痛みを緩和 鍼の刺激は、脳内でエンドルフィンなどの天然の鎮痛物質を分泌させ、つらい痛みを和らげます。これにより、痛みが原因で動かせなかった筋肉を少しずつ動かせるようになり、早期のリハビリテーションにつながります。
- 筋肉の再生と機能回復 鍼通電は、損傷した筋肉の神経を刺激し、筋肉の収縮力を回復させる効果が期待できます。これは、スポーツへの早期復帰をサポートする上で非常に重要です。
早く元の自分に戻りたい方へ
肉離れを軽視して無理に動かすと、再発を繰り返したり、慢性的な痛みに悩まされたりすることがあります。
当院では、初期のRICE処置の重要性をご理解いただいた上で、鍼灸治療で筋肉の修復をサポートし、スポーツへの早期復帰を目指します。
伊東市で肉離れでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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