【耳鳴り改善の現実】加齢性難聴が原因の「キーン音」に鍼灸ができること

最近再び耳鳴りの施術が増えてきました。

 

「キーンという高い音」

 

「ゴーという低い音」

 

「ドクンドクンという脈打つ音」

 

 

耳鳴りの症状は、人によって聞こえる音もつらさも様々です。

 

 

実は、聞こえる「音の種類」によって、その耳鳴りの根本的な原因や、身体のどこに異常が起きているかが異なります。

 

 

今回は、それぞれの耳鳴りのメカニズムと、

 

 

特に改善が難しい高音性耳鳴りに対する鍼灸の役割を含め、

 

 

あなたのつらい音を鎮め、生活の質(QOL)を改善へと導くアプローチを解説します。

 

 


【タイプ別解説】あなたの耳鳴りの音と原因は?

 

耳鳴りは大きく4つのタイプに分けられます。

 

それぞれの原因を理解することが、適切な治療への第一歩です。

 

1. 高音性耳鳴り(キーン、ピー、シー音)

 

最も一般的なタイプで、「キーン」という鋭い金属音や電子音のように聞こえます。

 

 

原因と鍼灸の役割

原因

感音難聴(加齢、騒音、突発性難聴など)が関わります。

特に加齢による難聴では、内耳の有毛細胞の損傷が不可逆的であるため、耳鳴りを完全にゼロにすることが難しい場合があります。

脳が聞こえない音を補おうとして異常な電気信号を発生させている状態です。

鍼灸の役割

鍼灸は損傷した細胞を元通りにはできませんが、脳の興奮を鎮めることに非常に優れています。

自律神経(SAM軸・HPA軸)の調整を通じて、脳への過剰なストレス入力を減らし、耳鳴りの音に対する苦痛やストレスを軽減します。

これにより、耳鳴りがあっても気になりにくい状態を目指します。

2. 低音性耳鳴り(ボー、ゴー、ブーン音)

 

「ボー」や「ゴー」といった低いモーター音のように聞こえ、耳の詰まった感覚(耳閉感)を伴うことが多いです。

 

原因と鍼灸の役割

原因

内耳の循環障害や内リンパ水腫(メニエール病など)が主な原因です。

体内の水分代謝の乱れやストレス、疲労により、内耳が「むくんだ」状態になり、圧力がかかることで起こります。

鍼灸の役割

 

東洋医学でいう「水(すい)」の代謝異常「冷え」を改善します。

首や耳周りだけでなく、全身のツボを使い、血流と水分代謝を促します。

内耳のむくみを解消し、低音性耳鳴りの根本原因にアプローチします。

3. 拍動性耳鳴り(ドクンドクン、ザッザッ音)

 

心臓の拍動に合わせて「ドクンドクン」「ザーザー」と聞こえるタイプです。

 

原因と鍼灸の役割

原因

血管性(高血圧、動脈硬化、血管の狭窄など)や筋痙攣(中耳の筋肉がけいれん)が原因です。

【重要】 高血圧や脳血管の異常が関わる可能性があるため、必ず医療機関での精密検査を優先してください。

 

鍼灸の役割

血管系の異常がないと診断された場合、血圧の安定血管の過緊張の緩和を目的とした自律神経調整を行います。

また、顎や首の過度な凝りによる筋痙攣が原因の場合は、その緊張を緩める施術を行います。

4. 複雑音・雑音性耳鳴り(シャー、ガサガサ音)

特定の音程を持たないノイズや、物が動くような音です。

 

原因と鍼灸の役割

原因

 

外耳道の異物や、顎関節症首・肩の過度な緊張による筋原性(筋肉由来)のものが関わります。

 

鍼灸の役割

 

耳周り、顎関節、首・肩への施術を集中的に行います。

 

耳鳴りに関連する顎や首の筋肉の緊張を解除し、音を増幅させている体性的な要素を取り除くことを目指します。

 


鍼灸治療:難治性の耳鳴りにも「希望」を届ける役割

高音性耳鳴りのように、内耳の損傷が原因で「耳鳴りそのものを完全にゼロにすることが難しい」場合でも、鍼灸治療は非常に重要な役割を果たします。

 

それは、耳鳴りによる苦痛やストレスを軽減することです。

 

鍼灸は、全身の血流改善や自律神経の調整を通じて、脳の興奮状態を穏やかにします

 

その結果、耳鳴りの音が鳴っていても以前ほど気にならなくなり、不安感やイライラが減少し、「耳鳴りと上手に付き合える」状態へ導くことができるのです。

 

耳鳴りでお悩みの方は、ぜひ一度、東洋医学の視点からあなたの体質を見つめ直してみませんか?

 

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電話番号:0557-51-3663

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