【五十肩・腱板炎】治らない肩の痛みの真犯人は「頑固な肩こり」だった!

「肩こりはいつものこと」と諦めていませんか?

 

もし、その慢性的な肩こりが悪化し

 

「腕を上げると痛い」

 

「肩関節が引っかかる」

 

といった肩の不具合(腱板炎、五十肩など)を引き起こしているとしたら

 

一刻も早い対処が必要です。

 

 

実は、肩こりと肩関節の不具合(痛みや動きの制限)は

 

別々の問題ではなく

 

密接に連動して悪循環を生み出していることが

 

臨床的にも示されています。

 

 

当院では、肩関節の不具合を改善するために

 

まずその土台となる首や肩甲骨周辺の「頑固な肩こり」の解消を重視しています。

 


1. なぜ肩こりが「肩関節の不具合」を引き起こすのか?

 

肩関節は、肩甲骨、上腕骨(腕の骨)、鎖骨の3つが連動して動くことで、スムーズに腕が上がります。

 

この連動を**「肩甲上腕リズム」**と呼びます。

 

 

慢性的な肩こり(特に僧帽筋の上部肩甲挙筋の強い緊張)は

 

このリズムを破壊し、肩関節の不具合を引き起こします。

 

メカニズム:代償動作と衝突(インピンジメント)

 

 

  1. 肩甲骨のロック: 頑固な肩こりによって、肩甲骨周辺の筋肉が硬く縮こまると、肩甲骨が正しいタイミングで動けなくなります(ロック状態)。
  2. 無理な動作(代償): 肩甲骨が動かないため、腕を上げようとするときに、肩関節の上腕骨だけで無理やり動かそうとします(代償動作)。
  3. 組織の衝突: 代償動作が繰り返されると、関節の小さな隙間の中で、腱や滑液包などの組織が骨と骨の間に挟み込まれインピンジメント)、炎症や微細な損傷が発生します。
  4. 不具合の発生: この炎症が腱板炎や**五十肩(肩関節周囲炎)**といった不具合として現れるのです。

2. 悪循環:肩の不具合が「肩こり」をさらに悪化させる

 

 

一度肩関節に不具合が生じると、その状態がさらに肩こりを悪化させる悪循環に陥ります。

 

 

  • 安定性の低下: 炎症や微細な損傷により、肩関節の安定性を担うインナーマッスルが正常に機能しなくなります。
  • アウターマッスルの過緊張: 安定性を補うため、アウターマッスル(僧帽筋など)が常に過剰に緊張を強いられます。
  • 血行不良: この過剰な緊張が血行不良を招き、さらに頑固な肩こりとなって、首や背中の痛みを強めることになります。

3. 根本改善のための治療戦略

 

 

当院では、この悪循環を断ち切り、根本的な改善を目指すために、以下の二段階の治療戦略を推奨しています。

 

 

ステップ 治療目的 主な治療対象
ステップ1(土台作り) 肩甲骨のロック解除と血行改善 僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋(肩こりの原因筋)
鍼灸ファンクショナルカッピング・関節調整で、頑固な肩こりの深層筋を緩め、肩甲骨が自由に動ける環境を整えます。
ステップ2(機能回復) 関節内の炎症鎮静と可動域回復 肩関節周囲(炎症部位、腱板)
炎症を起こしている部位に集中的にアプローチし、痛みを鎮めながら、正しい肩甲上腕リズムを再教育するための運動療法へ移行します。

 

「どこに行っても治らない肩の痛み」は、痛い場所だけを見ていては解決しません。

 

肩関節の土台であ「頑固な肩こり」を根本から解消することが、早期回復への鍵となります。

 

 

長引く肩の痛みや、改善しない肩こりにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

城ヶ崎さくら並木の鍼灸院

  • 電話番号: 0557-51-3663
  • インターネット予約: [肩関節・肩こり専門治療のご予約はこちら] (https://kenkounihari.seirin.jp/clinic/1195/reserve)
  • 駐車場: 完備しております。
  • 関連治療: 五十肩、腱板炎、猫背姿勢改善、ファンクショナルカッピング

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