「歩くと足が痛くなる」
「しびれて歩けなくなる」
「前かがみになると楽になる」
こうした症状でお悩みの方の多くが、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)と診断されています。
脊柱管狭窄症は、
腰の神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで痛み・しびれが出る症状 です。
しかし実際は、
【神経そのものの圧迫】
だけでなく
【筋肉の緊張】
【姿勢の問題】
【血流の低下】
なども症状に大きく関与しており、
鍼灸で改善が期待できるケースも多くあります。
本記事では、
「鍼灸施術で改善しやすい脊柱管狭窄症」
「改善に時間がかかる、または難しい脊柱管狭窄症」
について患者様向けにわかりやすく解説します。
■ 鍼灸が有効な脊柱管狭窄症(改善が期待しやすいケース)
① 長く歩くと痛くなるが、休むと楽になるタイプ(間欠性跛行)
脊柱管狭窄症の代表的な症状ですが
筋肉の緊張や血流の悪さが強く関与している場合は、鍼灸施術で変化が出やすいタイプです。
鍼灸により
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腰周囲の筋緊張を緩和
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血流改善
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神経への負担軽減
が期待できます。
② 腰・お尻の筋肉の硬さが影響しているタイプ
脊柱管狭窄症と診断されていても
症状の主体が 腰部・殿部の筋肉の緊張 によることは多く見られます。
その場合は筋肉の状態を整えることで、
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足のしびれの軽減
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疼痛の緩和
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歩行距離の改善
につながるケースがあります。
③ 前かがみで症状が緩和するタイプ
「買い物カートを押して歩くと楽」
「自転車は乗れる」
というタイプは、姿勢による神経圧迫の変化が大きいため
筋緊張調整・姿勢改善により、症状の軽減が期待できるケースがあります。
④ MRIで狭窄と判断されても症状が軽いケース
画像上の狭窄が「中等度」でも
実際には症状の原因の多くが筋肉にあることは珍しくありません。
こうした場合は鍼灸がよく作用し、早期の改善も期待できます。
■ 改善に時間がかかる、または注意が必要な脊柱管狭窄症
① 強い神経障害が進んでいるケース
以下の症状がある場合は、改善に時間がかかる傾向があります。
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足の明らかな筋力低下
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感覚が大きく鈍い
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座っていてもしびれが強い
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排尿・排便障害がある(緊急の受診が必要)
② すべり症を伴う強度の狭窄症
椎骨のずれ(すべり症)が大きい場合は、
構造的な問題が強いため、改善スピードはゆっくりになります。
ただ、痛みやしびれの緩和は期待できます。
③ 手術適応を示唆されている重症例
「手術を勧められたけれど迷っている」
という場合、鍼灸で改善するケースもありますが
症状の度合いにより慎重な判断が必要です。
④ がん・感染症・骨折などの重大な疾患によるもの
稀ですが重大疾患が隠れていることがあります。
強すぎる痛み、発熱、夜間痛などが続く場合は医療機関の受診が必要です。
■ 当院の施術:脊柱管狭窄症に合わせた鍼灸
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院では、
脊柱管狭窄症のタイプと症状に合わせて施術を行っています。
▼ 主な施術内容
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腰部起立筋・多裂筋など深層筋への鍼
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お尻(殿筋群)・太ももの緊張調整
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神経沿いの血流改善を促す施術
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姿勢や骨盤バランスを整えるアプローチ
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症状に合わせた歩行・ストレッチなどの指導
痛みの原因が「狭窄そのもの」ではなく
筋肉の緊張や血流不良が混在しているケースが非常に多いため、
全体のバランスをみながら施術を行います。
■ まとめ:脊柱管狭窄症は鍼灸で症状の軽減が期待できます
脊柱管狭窄症は、
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歩きづらさ
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足のしびれ
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腰の重だるさ
などで日常生活に影響が出やすい症状です。
しかし、
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筋緊張
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血流の悪さ
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姿勢の問題
が関係する場合は、鍼灸施術で大きく改善が期待できます。
「手術を避けたい」
「薬に頼らずに楽になりたい」
という方にも、鍼灸は一つの選択肢になります。
状態を丁寧に確認し、最適な施術方法をご提案いたしますので、
不安なことがあればお気軽にご相談ください。
■ ご予約・お問い合わせ
城ヶ崎さくら並木の鍼灸院
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電話番号: 0557-51-3663
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インターネット予約: https://kenkounihari.seirin.jp/clinic/1195/reserve
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駐車場: 完備しております。